鈴木愛 母の前で今季初V 母・美江さん「来たかいあった」

 「女子ゴルフ・ほけんの窓口レディース・最終日」(14日、福岡CC和白C=パー72)

 鈴木愛(23)=セールスフォース=が4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算7アンダーで今季初優勝、昨年9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯以来となるツアー通算4勝目を挙げた。母・美江さん(46)が駆けつけた中、「母の日V」で賞金ランクは日本勢トップの2位に浮上。メジャーの全英リコー女子オープン(8月)出場も射程圏に入ってきた。

 前週から痛めていた膝は悲鳴を上げていたが、鈴木は勝った。「四国(徳島県)育ちでアップダウンのあるコースが大好き。この和白では下部ツアーでも勝っている。アマチュア競技の予選を1位で通ったこともある。たくさんバーディーが取れる気がする」。予感は後半で的中した。

 7、8番と連続ボギーも、12番パー3でホールインワンかというピンそば10センチのスーパーショットを繰り出した。14、16番でもバーディー。17番はティーショットを左に曲げてOBとしたがダブルボギーに収め、18番パー5の第3打はしっかりピン左4メートルに乗せた。

 母の日。スタンドには、所用で訪れていた香川県から駆けつけ、11番から見守った母・美江さんの姿があった。「はらはらしたけど来たかいがあった」と喜ばせた。

 アース・モンダミン杯(6月22~25日、千葉)終了時点の賞金ランク上位5人に出場権が与えられる、全英リコー女子オープンにも大きく近づいた。鈴木は今季、あと4勝を目標にしている。

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