松山がPO制し連覇、丸ちゃん抜く米ツアー4勝目 年間ポイントも1位再浮上

 「米男子ゴルフ・フェニックス・オープン最終日」(5日、TPCスコッツデール=パー71)

 首位と4打差の3位で出た松山英樹(LEXUS)が1イーグル、3バーディー、ボギーなしの66で通算17アンダーと伸ばし首位でホールアウト。ウェブ・シンプソン(米国)とのプレーオフを4ホール目に制し、昨年に続く大会連覇を果たした。

 昨年10月のHSBC選手権に続く米ツアー今季2勝目、男子の日本選手では丸山茂樹を抜き、単独トップとなる通算4勝目。同ツアーでの同一大会複数回優勝も日本男子では初となった。女子では宮里藍がエビアン・マスターズで記録している。

 松山はこれでシーズン王者を決める年間(フェデックス)ポイントで、ジャスティン・トーマス(米国)を抜き返し、再び1位に立った。

 昨年はリッキー・ファウラー(米国)と4ホールに及ぶプレーオフを制したが、今年も4ホール目の距離の短い17番パー4で決着をつけた。第1打は先にシンプソンが1Wでグリーン右カラーへ。松山は3Wでグリーン前へ運んだ。第2打は先に松山がアプローチでピン手前2・5メートルに寄せ、シンプソンはピンまでのラインにバンカーがかかるため、パターで手前7メートルに。シンプソンのバーディーパットはわずかにカップ右を抜け、松山はしっかりと沈めた。

 本戦18ホールを最終組の1組前、通算12アンダーからスタートした松山は、3番パー5で第2打をグリーン右の傾斜を使い、ピン左50センチにつけるスーパーショットを放ち、これを沈めてイーグルを奪った。

 5番パー4では2・5メートルのバーディーパットを決め、この時点で首位のアン・ビョンフン(韓国)と2打差の単独2位に浮上。その後もバーディーチャンスからのパーを連ね、前半は3打伸ばして通算15アンダーとし、後半のサンデー・バックナインへ折り返した。

 11番パー4はグリーン前からの第3打アプローチを1メートルに寄せてパーセーブ。この後、最終組のアンが同じ11番ホールで池に入れるボギーとし、松山は1打差に迫った。

 13番パー5は第2打でピン左前6メートルに乗せ、イーグルパットがカップ右に止まるバーディーで通算16アンダー。このホールをパーのアンと首位で並んだ。

 松山は15番パー5でも第2打をピン左上15メートルに乗せると、イーグルパットをカップ左上30センチに寄せてバーディー。通算17アンダーで単独首位に立った。

 観客席が取り囲む名物ホールの16番パー3で、松山は一度仕切り直しての第1打をピン左5メートルに乗せ、バーディーパットはカップ右を抜けてパー。この時点で先の組のウェブ・シンプソン(米国)が64を出して通算17アンダーとし、松山と首位で並びホールアウトした。

 距離の短い17番パー4で松山は前日、1Wで第1打を池に入れたが、この日は第1打を3Wでグリーン前に運び、第2打のアプローチはピン左上2メートルへ。バーディーパットはカップ右へ外れパー。最終18番パー4は1Wで第1打を357ヤード飛ばしてフェアウエーをキープ。残り74ヤードの第2打はピン左上6メートルに。決まれば優勝のバーディーパットはカップ縁で止まり、通算17アンダーでシンプソンとのプレーオフに突入した。

 なお、この日の気象条件は天候晴れ、気温22度、東南東の風2・2メートルだった。

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