藍 5位後退も「自分に集中できた」

 「米女子ゴルフ・ANAインスピレーション・第3日」(2日、ミッションヒルズCC=パー72)

 首位から出た宮里藍(30)=サントリー=は2バーディー、1ボギーの71で回り、通算8アンダーでトップと2打差の5位に後退した。宮里藍とともに首位でスタートしたレキシー・トンプソン(米国)が69をマークし、通算10アンダーで単独トップに立った。71で回った上原彩子は通算2アンダーの33位。大山志保、野村敏京、宮里美香は47位。

 1・5メートルのパットをねじ込んだ宮里藍が力強く右拳を握った。18番でこの日2個目のバーディー。同じ組で先にイーグルパットを沈めたL・トンプソンの背中に1歩近づいて終え「大きな一打。しっかり打ち切れた」と大きく息をついた。

 2年前の大会覇者L・トンプソンはツアー屈指の飛ばし屋で、1番のドライバーショットでは約60ヤードもの差をつけられた。短いクラブでスピンをかけてグリーンを攻め、3打伸ばした21歳の強豪の姿に「すごいなと思いつつ、切り離して自分に集中できた」と藍。自らのプレーに徹して対抗した。

 3日間で最も風が強く、グリーンが乾いて硬く締まった。多くのホールでピン位置が厳しく、チャンスはなかなかつくれない。それでも粘り強くアンダーパーで回り「パーを拾うだけ拾った。いい集中だった」と自賛した。

 初日から守っていたトップの座を明け渡した。上には世界ランク1位のコもいる。逆転は簡単ではないが「(メジャーは)私の最大の目標」ときっぱり。1977年に全米女子プロ選手権を制した樋口久子以来、日本で2人目のメジャー制覇へ2打差を追う。

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