片岡、史上4番目の大まくりV狙う

 「長嶋茂雄招待セガサミーカップ・第3日」(4日、ザ・ノースカントリーGC=パー72)

 16位から出た片岡大育(26)=Kochi黒潮CC=が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算9アンダーで首位と3打差の7位に浮上した。初日88位の大不振から一気の猛チャージで大混戦の優勝争いに割って入り、史上4番目となる“大まくり”優勝を狙う。首位には12アンダーのJ・B・パクと金亨成の韓国勢2人が並んだ。

 片岡自慢のショットがピンへ向かった。5、8番パー4でともに2打目をピンそば2メートルに寄せ、バーディーを奪った。圧巻は9番パー5だった。残り120ヤード、池越えの3打目。ピッチングウエッジを振ると、球はピンそば20センチにピタリと止まり、ギャラリーから大きな拍手を浴びた。

 5月の関西オープンで初優勝を飾った直後、トレーニング中に右手甲を負傷して長期離脱。絶好調なのに3週間もクラブを握れなかった。6月のツアー選手権とタイオープンは欠場。「歯がゆくて…。指をくわえてテレビを見ていた」という。

 1カ月ぶりに復帰した先週のISPSハンダグローバル杯では予選落ち。今大会も初日は1オーバーの88位と出遅れたが、自らのスイングを好調時と比較、分析しながらラウンドすると、ちょっとした変化に気付いた。

 「アドレスで肩が右を向いていて、うまくボールを捕まえられていなかった」。ホールアウト後、練習場でショットを修正。「肩をちょっと左に向けるだけで強い球を打てるようになった」と手応えを得た。

 初日88位から2日目16位、3日目は7位とジャンプアップ。この勢いのまま逆転優勝を飾れば、史上4番目の“大まくり”記録となる。トップとは3打差。「ビッグスコアで回ればチャンスはあると思う」と、ツアー2勝目に意欲を見せた。

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