厚底シューズが陸上長距離界を席巻!記録連発のヒケツは?

 ナイキ社の厚底シューズが旋風を巻き起こしている。2017年に登場して以来、記録が次々と塗り替えられ、2020年は箱根駅伝の記録ラッシュで大々的に注目を浴びた。なんでそんなに記録が出るようになったの?

公開日:2020.2.16

 今大会では約8割の選手が着用し、最終10区で区間新をマークした創価大・嶋津を除けば、記録達成者のほとんどがピンクか左右色違いのナイキの厚底シューズだった。

箱根駅伝、厚底革命で超速 新記録20発!7区間で区間新「一つ上のステージに」

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駅伝・長野が大会新3年ぶりV 新規制で話題“厚底靴”で?記録続出

 「全国都道府県対抗男子駅伝」(19日、広島市平和記念公園前発着=7区間48・0キロ)
 長野が大会新記録の2時間17分11秒で3年ぶりに制覇、自県の持つ最多優勝回数を8に伸ばした。2~6位の兵庫、埼玉、佐賀、静岡、茨城も従来の大会記録2時間18分43秒を上回る高速レースとなった。

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世界陸連、東京五輪で使用認める 厚さ4㌢以下、プレート1枚までOK

 陸上長距離界で好タイムが続出しているナイキの「厚底」靴「ヴェイパーフライ(VF)」の規制を巡り混乱する中、世界陸連(WA)は31日、シューズに関する規則の修正を発表した。

厚底シューズで世界陸連が新規則発表 ナイキ現行モデルは可、“2時間切り”靴は規制に

 新ルールでは靴に関して、20年4月30日以降は、レースの4カ月前からオンライン、または店頭で購入できること(医学的理由などでカスタマイズされたものは許可される)が決められた。また、ソールの厚さは40ミリ以下、複数の剛性の埋め込みプレートは使用できないなどの要件を満たさない靴は無期限停止となる。カーボンプレートが3枚使用されており、規制される見込みとなった。

厚底シューズで世界陸連が新規則発表 ナイキ現行モデルは可、“2時間切り”靴は規制に
2020年2月2日デイリースポーツ紙面より

 あまりにも好記録が続出しているため、世界陸連内で使用の可否について議論されたが、厚さやプレートの枚数を規制することで使用可に落ち着いた。

選手の反応は…

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