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原監督大荒れ…会見で帽子たたきつけ「総括なんてできないねえ!」

9回2死から逆転され、険しい表情の原監督(撮影・岡本好太郎)
 【2011年6月16日付デイリースポーツ記事より】
 「巨人2-3ロッテ」(15日、東京ド)
 怒りが爆発した。九回2死から、痛恨の逆転負け。3連敗で、借金は08年以来となる6。原監督は顔面を紅潮させ、会見場に現れた。「試合の総括を…」と問われると、机に帽子をたたきつけ「総括なんてできないねえ!3問!質問して!」と、珍しく声を荒らげた。
 冷静さを失うのも無理はなかった。1点リードの九回、2死二塁。勝利は目前だった。だが、アルバラデホが新人の伊志嶺に逆転2ランを被弾。二夜連続で守護神が救援に失敗し、地獄へ突き落とされた。現状の抑えはアルバラデホかと聞かれ、指揮官は「今はうちの…。はい」と答えるのが精いっぱいだった。
 投手陣より深刻なのは攻撃陣だ。主力の坂本が15打席、小笠原が19打席、阿部が12打席ノーヒット。簡単に飛球を打ち上げ、凡退を繰り返す。得点は、狙い球を絞り、統一球に対応し始めたラミレスが放った2発のみだ。
 元気のないチームを象徴する場面は、守りでも見られた。四回、2死一塁で、東野が暴投。バックネット後方に転々とするボールを、阿部がゆっくりと追いかけた。一塁走者の井口はこれを見て、一気に三塁へ。今江の同点打につながった。
 東京ドームでは、4勝11敗。5点以上奪った試合が1試合もない。怒りたいのはお金を払い、球場に足を運ぶファンの方かもしれない。緩慢プレーの阿部は「油断してました。申し訳ない」。プレーで、お返しするしかない。

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