早大 圧巻の大会新記録!16年ぶり6度目V 三冠王手“令和の三羽がらす”旋風 区間新の増子「2人から力をもらった」

 優勝に貢献した(左から)早大の本田、増子、新妻の1年生トリオ(撮影・中田匡峻)
 2区で先頭集団から抜け出した早大・増子。区間新をマーク(代表撮影)
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 「全日本大学駅伝」(1日、熱田神宮~伊勢神宮、8区間=106・8キロ)

 大学三大駅伝第2戦で、早大が大会新記録となる5時間3分31秒で16年ぶり6度目の優勝を果たした。1区の本田桜二郎(1年)が区間2位、2区の増子陽太(1年)が区間新記録の走りでトップに立った。3区の新妻遼己(1年)、5区の鈴木琉胤(るい、2年)も区間新をマークし、独走態勢を築いた。国学院大が3分34秒差の2位で続き、後半に追い上げた創価大が3位。青学大が4位となった。8位の帝京大までが来年のシード権を獲得した。大学三大駅伝第3戦の箱根駅伝は来年1月2日、3日に行われる。

 “令和の三羽がらす”が伊勢路を駆け抜けた。出雲駅伝を制した早大が、2冠となる16年ぶり6度目の優勝。1年生トリオがレースをつくり、従来の記録を3分34秒も更新する大会新記録を打ち立てた。

 期待のルーキーが勝負を決定づけた。まずは本田が熱田神宮から駆け出し、「良い仕事はできた」と首位に2秒差の2位で増子にたすきをつなぐ。出雲駅伝に出走していない増子は堂々と区間新の走りを見せ、トップに浮上。続く新妻も、区間新記録の激走。2番手だった駒大に1分14秒差の独走状態をつくり「自分の走りができた」と汗を拭った。

 昨年の全国高校駅伝1区で区間賞の増子は、今大会が初の大学駅伝だった。1週間前には体調不良となり「調子もすごく悪かった。すごく不安だった」という。その中でも増子を突き動かしたのは、先に出雲駅伝を経験した本田、新妻の存在。「自分も今回頑張らなくちゃという思いがあった」と2人の走りが背中を押した。

 3人は全国高校駅伝の1区で争い合ったライバルだった。縁あって、この春に早大で再会。今でもチーム内では競争があるが「より強い仲間になった」と信頼関係ができた。今大会でも「同級生とタスキをもらって渡す。2人がついているという気持ちで走れて、力をもらった」と心はひとつだった。

 早稲田を引っ張るルーキーたちに、花田監督も「1、2、3と本当に良い流れをつくってくれた」と目を細める。箱根を制し、16年ぶりの3冠へ。「互いにカバーしあいながら、強い3人っていうのをつくっていこうと思っている」と増子。最強世代が大学駅伝をえんじ一色に染めてみせる。

 ◆本田桜二郎(ほんだ・おうじろう)2007年4月6日、福岡県大牟田市出身。鳥取城北高から今春、早大スポーツ科学部に入学した。6月の日本選手権1500メートルで2位、8月のU20世界選手権3000メートルでは銅メダルを獲得した。5000メートルの自己ベストは13分32秒61。勝負めしは「忍者めし」の「鉄の鎧」。

 ◆増子陽太(ましこ・ようた)2007年8月3日、福島県鏡石町出身。学法石川では昨年の全国高校駅伝1区区間賞に輝き今春、鳴り物入りで早大スポーツ科学部に入学。24年にU20アジア選手権3000メートル優勝。6月の日本選手権5000メートルで7位。

 ◆新妻遼己(にいづま・はるき)2007年5月17日、兵庫県加古川市出身。西脇工高時代にインターハイと国体の5000メートルで2冠を達成した。今春、早大スポーツ科学部に入学。今年のU20世界選手権3000メートル日本代表。5000メートルの自己ベストは13分35秒33。目標は国際大会のメダル獲得。

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