レスリング女王・藤波朱理 9年4カ月ぶり敗戦...155連勝ストップ 1点も奪えずファール負けに涙「自分の弱さが出た」

 藤波朱理
 準決勝で北朝鮮選手(奥)に敗れた藤波朱理(撮影・今泉慶太)
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 「アジア大会・レスリング」(3日、名古屋市稲永スポーツセンター)

 レスリング女子で、2024年パリ五輪覇者の藤波朱理(22)=レスター=が57キロ級準決勝で北朝鮮選手にフォール負けを喫し、中学時代の17年9月から国内外で続いていた連勝が155で止まった。同6月以来、約9年4カ月ぶりの黒星に、顔を涙でぬらし「まだまだ弱いと思いました」と言葉を絞り出した。3位決定戦では勝ち、銅メダルをなった。

 観客の視線を一身に浴び、マットに座り込んだまま動けなかった。藤波は初戦から苦戦が続き、準決勝でソン・イルシムに1点も奪えず、フォール負け。中学からの記録は155で止まり、涙目で「自分の弱さが出た」とつぶやいた。

 持ち味を完全に封じられた。高速タックルを見切られ、組み手争いでも劣勢。低い姿勢で前に出てくる相手に簡単に背後へ回られ、失点を重ねた。会場は地元三重県から近く、多くのファンが応援に駆け付けていた。藤波も「最高のパフォーマンスができるように準備したい」と意気込んでいたが、いいところがないまま、約9年4カ月ぶりの敗戦となった。

 1回戦でもモンゴル選手の投げ技を食らい、あわやフォール負けのピンチを招いていた。ライバルが自身の対策を講じてくるのは想定しており「それを上回るように練習をしてきたけれど実力不足」とうなだれた。

 53キロ級だったパリ五輪後に階級を上げたが、パワー不足に直面し、今大会でも同じ課題が露呈。五輪2連覇に向けて立て直しは急務だ。セコンドについた父の俊一コーチは「連勝記録のプレッシャーもあったかもしれない。これで解き放たれて、また一からやろうという形」とおもんぱかった。藤波も「絶対に強くなります」と自らを鼓舞するように話した。

 ◆藤波朱理(ふじなみ・あかり)2003年11月11日、三重県出身。指導者の父・俊一さんや兄の影響で4歳からレスリングを始める。三重・いなべ総合学園高、日体大卒を経て今年3月からレスター所属。世界選手権は21、23年大会で優勝。24年パリ五輪では金メダルを獲得した。家族は両親と17年世界選手権銅メダルの兄・勇飛。164センチ。

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