横綱大の里が涙の復活V「この景色だけをみたくて・・・」安青錦との千秋楽決戦制し1年ぶり賜杯 終盤連敗で急失速も最後は横綱の意地 君が代に涙止まらず「また優勝できるのかと考えた時期も」

 「大相撲秋場所・千秋楽」(27日、両国国技館)

 横綱大の里が大関安青錦との千秋楽相星決戦を突き出しで制し、12勝3敗で昨年の秋場所以来1年ぶり6度目の幕内優勝を飾った。

 立ち合いからもろ手突きで押し込み、そのまま一気に押し出した。復活を印象付ける優勝。大の里は君が代を聞きながら、込み上げるものを抑えきれず、涙。何度も目元を拭った。

 12日目終了時点で2差を付け単独首位に立っていた大の里。13日目、14日目と連敗で安青錦に追いつかれたが、横綱の意地をみせ、最終決戦を制した。

 優勝インタビューでは「いやもう去年怪我して、どうなるかなと思っていた。この景色だけをみたくて、なんとか頑張って、きょうこうやって優勝できて嬉しいです」と、充実した表情で振り返った。昨年11月の九州場所で左肩を負傷。その後はなかなか思うような結果を残せなかった。「怪我して、思い通りの相撲取れない日が続いた。こうやって賜杯をあげられて嬉しいです。本当にまた優勝できるのかなと考えた時期もありましたし、この先大丈夫なのかなと。師匠に支えてられて、土俵下に親方にいる中で優勝できてうれしいです」と、振り返った。

 12日目までの独走劇から連敗で相星決戦。「途中余計なことを考えていたのもあった。今日はもう朝起きた時から腹を決めて。弱気にならない相撲をとると決めていた。精神的にも成長したのかなと思う。またレベルの高い優勝をしたい」と、語った。

 11月の九州場所に向け「少しだけ余韻に浸って、また九州に向けて頑張っていきたい。また強い横綱をみせられるように、稽古に精進していきたいと思います」と、誓った。

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