高安 年長記録歴代9位36歳6カ月で金星 バタつく横綱尻目にクルリ「気持ちも前向きに」
「大相撲秋場所・4日目」(16日、両国国技館)
元大関高安が横綱大の里を突き倒して2勝目を挙げた。現役では玉鷲に1差と迫る7個目の金星。大関陥落後3個目は昭和以降、三根山と琴奨菊に並ぶ1位。36歳6カ月での金星は寺尾(36歳9カ月)に次ぐ史上9位の年長記録となった。大の里は初黒星。大関勢は琴桜が豪ノ山を上手投げで退け、4連勝で単独トップに立った。安青錦は新小結伯乃富士に押し出されて初黒星。綱とりの霧島は琴栄峰を寄り切り、大関昇進を狙う関脇熱海富士は藤凌駕を押し倒して3勝目を挙げた。
眼前に足をバタつかせながら落下する大の里の姿があった。61本の懸賞を手にした高安は「これだけ歓声を浴びてやりがいがある。やはり金星はうれしいし、気持ちも前向きになる」と感慨を口にした。
国技館が沸騰した。激しい当たりで押し込み、相手の引きに乗じて構わず突いた。土俵際でいなされ、二人とも体が泳いだが、自身は左足一本で反転させ残った。「踏み込めた後の流れが良かった」。連敗発進から五分に戻した。
夏巡業終盤で左脚肉離れのため離脱。場所前は十分稽古を積めずとも、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「一生懸命毎日やっている。年齢は関係ない。毎日相撲と向き合っている」と語る。出稽古はせず、関取との稽古はできなかったが、懸命に間に合わせた。
金星の年長記録9位に入り、大関陥落後の獲得数でも首位タイ、現役では玉鷲に1差に迫る7個目。大の里の昇進後では5度目で初白星を挙げた。「破竹の勢いで上がった横綱。強い人に勝つのは達成感がある」。36歳でも衰えぬ強さを見せ、貫禄たっぷりに引き揚げた。
