大相撲 元横綱大乃国の芝田山親方が豊昇龍にエール「目標はまず二桁からでいいんじゃないか」猛稽古での奮起求める

 「大相撲秋場所・初日」(13日、両国国技館)

 芝田山親方(元横綱大乃国)が館内でトークショーを行った後、報道陣の取材に対応。3場所連続休場の横綱豊昇龍(立浪)に激励の言葉を送った。

 トークショーでは現役時代、引退後の思い出、おはぎとぼた餅などスイーツに関する思い出、知見を冗舌に語った親方。豊昇龍について「横綱の立場としては、やっぱりそれなりの成績を保っていかなきゃいけない宿命はあるんだけど、また出てきた時は、目標はまず二桁からでいいんじゃないか。そこから少しずつ調子を上げて、横綱の役目を果たすことが大事じゃないか」と語った。

 豊昇龍は横綱在位10場所で5度の休場。この日は「右膝内側側副靱帯損傷」のため「7月場所受傷。7月29日手術加療。今後約3週間のリハビリを要する見込み」との趣旨の診断書を協会に提出した。

 師匠の立浪親方(元小結旭豊)は休場が決まった際に「次に出る時にはもう優勝する状態で出したい」と話し、次の出場場所で進退がかかる可能性を「次ダメならそういう話も出てしまう。(豊昇龍に)名古屋の時から話している」と語った。豊昇龍の状態を「精神的な落ち込みがひどい」「不眠症。眠れないと言っている」「食事が喉を通らない」と説明していた。

 横綱昇進後10場所優勝がないのは、年6場所制が定着した1958年以降、歴代ワースト11場所に次ぐ不名誉記録。

 芝田山親方は「私自身は豊昇龍が横綱での優勝がないことは、特に気にしてません。(協会から)横綱に推挙されて受けたんだから、優勝を目指して頑張ることで十分だと思う。それで最終的に優勝できなかったら、それは仕方ないこと」と話した。自身が横綱として15日皆勤で負け越した1989年9月場所にふれ「だって自分だって負け越したくて負け越したわけじゃないからね」と語った。

 一方、関取衆全体の稽古量が減っていることを嘆いた芝田山親方。横綱の条件である「品格、力量が抜群であること」の内規にふれ、「千代の富士さんが1日何千回も腕立て伏せをやって筋肉をつけて、(外れやすい)肩を補強したような努力が必要なんじゃないか」と、豊昇龍自身の奮起も求めた。

 「大関と違って、落ちるところがない。辞めるしかないのが横綱。周りが言わなくても本人が十分分かっています。周りが考える以上に本人が辛いんですよ」と語った芝田山親方。自身の横綱時代を振り返りながら「悪いことをしたんじゃないんだから、もう少し寛大に見てあげてほしい。豊昇龍らしい相撲が戻ってくれば、それでいいじゃないですか。たとえ横綱として最後まで優勝にたどり着かなかったとしてもね」とエールを送った。

 そして「横綱を受けたのは本人だけど、横綱にしたのは本人じゃないよね。俺も(賛成の)手を挙げたから。俺にも責任がある」と、豊昇龍を横綱にした協会側の責任にもふれていた。

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス