豊昇龍 高安に敗れ右太もも裏負傷か 一人横綱がいきなり休場危機 足を引きずりながらも土俵に一礼 車いすで診療所直行
「大相撲夏場所・初日」(10日、両国国技館)
横綱豊昇龍が小結高安に敗れ、いきなり土がついた。上手投げで敗れた際に右太もも裏を痛めたもようで、車いすで館内の診療所に向かい治療を受けた。大の里が初日から休場し、一人横綱が悲願の昇進後初優勝どころか休場、横綱不在の危機に陥った。大関に復帰した霧島は隆の勝をはたき込んだ。大関琴桜は藤ノ川に突き出され黒星発進。首の大ケガから十両に復帰した炎鵬は栃大海を押し出し、1141日ぶりの関取星を挙げた。
車いすで診療所に向かう豊昇龍は途中で天を仰いだ。診療所では付け人を通じて報道陣を外に出させた。約50分後、問いかけを手で制し、無言のまま足を引きずって迎えの車に乗り込んだ。
時間いっぱいまで高安とにらみ合いが続き、館内が異様な雰囲気に包まれた。豊昇龍は立ち合いで左を差され、巻き替えるも上手投げで崩され、右手で頭を押さえつけられ手をついた。
膝が伸び、開脚の格好で尻もちのような形となり、右太もも裏を痛めたとみられる。足を引きずって土俵を降り、肩を借りて歩くも、自力で引き返して土俵に一礼。再び付け人の肩を借りて花道を引き揚げ、車いすで診療所に直行した。
一人横綱で迎えた今場所。場所前は順調に稽古を重ね優勝候補に挙げられていた。9日には昇進8場所目の綱初優勝へ「大丈夫。心配すんな!」と力強かった。その翌日に暗転した。師匠の立浪親方(元小結旭豊)によると8日に右足が蜂窩(ほうか)織炎にかかったが、初日の朝に「力は出せる。問題ない」と話していたという。
大の里に続き、豊昇龍も休場なら早々に横綱不在。大関安青錦も休場で、琴桜は黒星発進。2021年春場所以来の2横綱3大関に暗雲が漂う。八角理事長(元横綱北勝海)は「空回りだよね。残ったけど、右足が流れて伸びちゃったよね。高安がうまかった」と解説。2日目に豊昇龍の姿はあるのだろうか。
