初の負け越し&かど番 大関安青錦が哲学的心境「別にオレが負け越したからって」自然体で巻き返し狙う【大相撲】

胸を出す安青錦(右)
膝を曲げる通称「空気イス」で負荷をかける安青錦
若手に胸を出す安青錦
3枚

 「大相撲夏場所」(5月10日初日、両国国技館)

 3場所連続優勝、初の綱とりに挑んだ春場所で7勝8敗と負け越して、今場所を初のかど番で臨む安青錦が29日、都内の安治川部屋で稽古を行った。

 四股、てっぽう、すり合い、重りを持ち上げる上半身トレーニング、ぶつかり稽古など基礎でみっちり汗を流した安青錦。「少しずつ出場を目指して頑張っています。やれることをしっかりやって、治療もしっかりしてって感じですね」と、春巡業の休場以降を振り返った。

 春巡業は左足小指付け根骨折のため途中離脱。春場所中に痛めた。それも一因で千秋楽には豊昇龍に敗れ、初めて負け越した。「今まで味わったことない感じだった。また次に生かすしかない」と前を向いた。休場の選択肢は「相撲を見せたい気持ちが強かった。最後まで休む気持ちは全くなかった」となかったという。

 この日は秀ノ山部屋の力士が出稽古に訪れた。若い衆の相撲を見て「なんか自分もやりたいなと思いますね」と経過は順調そう。初の負け越し、綱とりからかど番への暗転にも「ショックは全くない。次に向けてやるしかない。別にオレが負け越したからって、川の中で魚は泳いでいるし、いつもの電車も通っている。別に大変なことじゃない」と、気持ちを切り替えた。

 5月1日の稽古総見以降は出稽古で仕上げるプランを思い描く。春場所は強引な相撲に苦しむ場面が増え、相手の対策が練られてきているのは明らか。それでも相撲を変えることは「自分の中でちょっと逃げる風になる。最後まで自分でいたい」と否定的。春場所を優勝した霧島の再昇進で大関は3人に増えたが「ファンから見たらさらに面白くなってきた感じがする。自分がやることは変わらない」と自然体だった。

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