藤ノ川初金星 横綱初挑戦で21歳若武者が大仕事!“父・甲山親方超え”果たし「うれしい」

 「大相撲春場所・3日目」(10日、エディオンアリーナ大阪)

 横綱初挑戦の藤ノ川が大の里を引き落としで破り、初金星で今場所初日を出した。大の里は自身初の初日からの3連敗。横綱豊昇龍は義ノ富士を首投げで退けて3連勝とした。3場所連続優勝と横綱昇進を狙う大関安青錦は若隆景を押し出し、連敗せずに2勝目を挙げた。大関琴桜は美ノ海をすくい投げで下して3連勝。41歳の玉鷲が幕内出場回数を1470回とし、史上1位の旭天鵬に並んだ。

 21歳の若武者が大仕事だ。身長で15センチ、体重で63キロ上回られる大の里をのど輪で攻め、右を差されても下手は許さない。手を伸ばして距離を取り、藤ノ川はタイミング良く左に跳んで引き落とした。

 幕内最年少の軽量力士が大歓声を浴びた。「ずっと金星を取りたかった。思い切って当たって自分の相撲を取りました。おやじが金星を取っていないのでうれしい」と、父の甲山親方(元幕内大碇)を挙げ、胸を張った。

 新弟子時代の相撲教習所で大の里と胸を合わせた。今場所前は求められる形で二所ノ関部屋に出稽古し、相撲を連続で取り2勝8敗。「吹っ飛ばされないよう気をつけた。(相手の)右が効く感覚は分かっていた」。恩返しの白星でもあった。

 甲山親方に幼少時から相撲を教えられた3兄弟の長兄。次兄の碇潟(幕下)、末弟の斎藤夕剛(埼玉栄1年)の憧れでもある。父が「3兄弟が幕内で活躍したら死んでもいい」と話す期待を、気負わず体現している。横綱戦を前に「ドキドキは全くない。ワクワクしかなかった」と心は強い。

 小学校3年生の時に母が死去。その後も兵庫に暮らす母方の祖父母からはかわいがられ、明石で釣り、大阪では吉本新喜劇に連れられた。

 その影響で今もお笑いファンの藤ノ川。場所前には新宿のルミネtheよしもとを訪れたが、チケット完売で鑑賞がかなわなかったという。この勢いなら、劇場に招かれる日も近いだろう。

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