獅司 「ママ」の作戦通りで2敗対決制しトップに並んだ!安青錦だけじゃないウクライナ力士 故郷の味で体重管理もサポート
「大相撲初場所・10日目」(20日、両国国技館)
獅司が2敗対決で藤ノ川を押し倒して勝ち越した。部屋のおかみさんから授かった作戦を遂行し、特製手料理で元気いっぱいだ。同じウクライナ出身で隆の勝を押し出した新大関安青錦とともに、賜杯争いトップに並んだ。横綱豊昇龍は小結王鵬を上手出し投げで退けて7勝目。大の里は熱海富士に押し出され、3連敗で4敗目を喫した。大関琴桜は1敗で単独首位の関脇霧島を寄り切り、3敗を死守。5人が2敗に並ぶ混戦となった。
作戦通りだ。獅司は低く頭から当たり、藤ノ川の肩すかしに乗じて追いつめ、最後は右手を伸ばして土俵下に吹き飛ばした。まわしに執着せず「中に入られると危ないから、下から止めて攻めた。ママが教えてくれた」と胸を張った。
獅司には師匠の雷親方(元小結垣添)の他にも頼れるコーチ役がいる。おかみさんではなく「ママ」と呼ぶ師匠の夫人、栄美さんだ。元女子相撲日本一で、具体的に体の動きを示され「毎日こうしよう、と教えてくれる」と感謝する。
雷親方は「オレが知らない勝ち方をした時に聞いたら『ママに教わった』と話す」と苦笑い。「今場所は体重が落ちない。いつも場所前に4~5キロ減っていた」と好調の要因を明かした。
体重維持も栄美さんの尽力が大きい。獅司は「日本料理が合わないので、ウクライナの味で作ってくれる。ジャガイモが大好き」と感謝。白飯が苦手で、パンとジャガイモ料理を口にする。「本当においしい。自分はまずい時はまずいと言う」と笑った。誕生日の16日には兄弟子にレアチーズケーキを贈られ「“うれしし”です」と喜んだ。
故郷のウクライナ・ザポリージャ州に両親と祖母が暮らす。母マリアさんからは「勝ち越したから連絡がある」と笑顔を見せる一方、ロシアとの激戦地で「一番危ないところ」と心配もする。
同郷の安青錦に並び、賜杯争い首位に立つ。2人の「ママ」への感謝を胸に「できるところまでやる」と残り5日を見据えた。





