スノボ女子 村瀬心椛が今季初V 強風に負けずラン完遂「『やりたいです』と言って、本気で挑んだ」
「スノーボード・W杯」(18日、ラークス)
スロープスタイル第2戦の決勝が行われ、女子はミラノ・コルティナ五輪代表が確実な21歳の村瀬心椛(TOKIOインカラミ)が77・55点をマークし、ビッグエアも合わせて今季初優勝を果たした。通算8勝目。男子は17歳の木村悠斗(ヨネックス)が81・95点でW杯初の表彰台となる2位に入った。ロマン・アルマン(フランス)が86・70点で制した。
強風で競技開始が大きく遅れ、中止の選択肢もあったという女子の決勝。けがのリスクが高まる条件でも、村瀬心は試合前練習から手応えがあり「(関係者ら)みんなで話し合った時に『やりたいです』と言って、本気で挑んだ」と明かした。総合滑走力が問われる種目で2回のランを完遂し、頂点に立った。
苦しむ選手が多かったジャンプセクションでの安定感が際立った。少しでも空気抵抗を減らすため、零度前後の気温でも上着を脱ぎ「とにかく小さくなることを意識した」と通常より体を丸めて回転。2回目には横3回転技を成功させ「今季一番難しいコンディションで優勝できて、自信になった」とうなずいた。
昨季から始まった五輪代表選考レースの最終戦。両シーズンとも序盤に表彰台に上がれない時期はあったが乗り越えた。純粋にスノーボードを楽しむ大切さを胸に刻み「自分らしく滑るだけ」と思えるような精神状態が整った。
五輪に照準を合わせて、約1週間後の冬季Xゲームを回避することは考えなかった。「強い気持ちで最大限の滑りをする」。ビッグエアとの2種目制覇を狙う祭典を前に、もう一段階ギアを上げる。
◆村瀬心椛(むらせ・ここも)2004年10月15日、岐阜県出身。スノーボード好きの両親の影響で4歳から始めた。18年には全日本選手権スロープスタイルで初優勝。世界ジュニア選手権ではスロープスタイルとビッグエアで2冠に輝いた。17歳3カ月で出場した2022年北京五輪のビッグエアで銅メダルを獲得。冬季五輪の日本勢女子最年少メダリストになった。
◆スロープスタイル 斜面を滑りながら、設置されたレール(金属製の手すりのようなもの)などの障害物や、ジャンプ台で技を何度も繰り出し、100点満点で総合滑走能力を競う。14年ソチ五輪から採用された。日本勢の最高成績は、男子はソチ大会の角野友基と北京大会の浜田海人の8位。女子は北京大会の岩渕麗楽の5位。





