ボブスレー男子2人乗り 連盟失態で五輪消滅 出場枠獲得の条件誤解 選手「涙止まらなかった」 

 日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟は13日、ボブスレー男子2人乗りで、ミラノ・コルティナ五輪で出場枠を獲得する条件の解釈を誤り、出場できなくなったと発表した。

 日本は男子では2人乗りの出場を目指していた。今大会は前回2022年北京五輪と違い、4人乗りの国際大会の成績を合わせて出場枠を決める方式となっていたが気付かず、4人乗りの遠征を実施していなかった。今月初めに他国から指摘を受けて判明した。

 日本連盟の担当者は13日、都内で会見し「ダブルチェック機能が働いていなかった。申し訳ない」と謝罪。ミスの報告を受けた選手は「意気消沈していた」という。国際ボブスレー・スケルトン連盟に救済措置を求めたものの、認められなかった。

 ミラノ・コルティナ五輪男子2人乗りは28組が出場し、各国・地域からは最大3組。出場枠争いとは関係ないが、国際連盟の2人乗りのランキングで日本勢トップは36位となっている。

 日本オリンピック委員会(JOC)の井上康生選手強化本部長は「大変遺憾。事実関係の確認と適切な情報開示、関係者へのフォローアップと再発防止に向けた対策の立案を指示した」とコメント。夏季も含めた競技団体を集めてオンラインで緊急会合を開き、注意喚起した。

 ボブスレー男子2人乗りのミラノ・コルティナ五輪出場の可能性がなくなったことを受け、国際大会に出場した選手の一人が13日、共同通信の取材に応じ「ここまでの努力は何の意味もなかったんだと思った。涙が止まらなかった」と胸中を明かした。ボブスレーの日本勢は3大会ぶりの五輪出場を目指していた。思わぬ事態で道が閉ざされ「ここまで初歩的なミスとは。次元が違う。あきれて言葉も出ない」と憤った。

 日本連盟の姿勢について、日頃から「『選手ファースト』ではないことが常態化していた」と感じることがあったという。今後は「同じ思いをすることがないようにしてもらいたい」と話した。

 ◆ボブスレー 氷を張ったコースをそりで滑り降り、タイムを競う。スタート時にそりを押して加速させ、パイロットが操作。最高時速は時に140キロ超となり「氷上のF1」とも呼ばれる。ミラノ・コルティナ五輪では男子4人乗り、2人乗り、女子2人乗り、1人乗りの計4種目を実施。日本は1972年札幌大会から2014年ソチ大会まで出場を続けていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス