大相撲 “昭和の大横綱”大鵬さんとの思い出語る、親方トークショーで秘話明かす「怒りがゼロになる」

トークショーで話が弾む大嶽親方(左)と熊ケ谷親方(撮影・園田高夫)
元大竜の熊ケ谷親方(撮影・園田高夫)
元玉飛鳥の大嶽親方(撮影・園田高夫)
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「大相撲初場所・3日目」(13日、両国国技館)

 大嶽親方(元幕内玉飛鳥)と熊ケ谷親方(元十両大竜)が館内でトークショーを開催。熊ケ谷親方が2013年に72歳で死去した元横綱大鵬、元大鵬親方の納谷幸喜さんとの思い出を語った。

 優勝32回を誇る“昭和の大横綱”大鵬さんが創設した大鵬部屋の弟子だった熊ケ谷親方。ほぼ怒られた記憶しかないという。「ずっと毎日怒られる。何をしても怒られる。私のストレスがどんどん溜まってきて、もう怒りで爆発するぞ。もう一言言ってやめてやろうって爆発するとこまで来た時に『大竜ありがとうな』って言うんですよ。このありがとうで99・9%の怒りが0になるんです。その繰り返しで15歳で入門して、36歳までの現役、20年ちょっとやってこれた」と続けた。

 熊ケ谷親方は「そういう神がかったものを持ってるのは大横綱ですからね。そのタイミングがバッチリなんですよ。たまに呼ばれてね、なんか用事をするわけです。そしたら、今まで言わないのに『大竜、ありがとうな』って言うんですね。この『ありがとう』が神がかってますよね」と続けた。

 大鵬さんの「ありがとう」で怒りが0に戻ったという熊ケ谷親方。「そこからまたスタートして、どんどんストレスが溜まっていく。その繰り返しですよね」と懐かしそうに語っていた。

 大鵬部屋の系譜である大嶽部屋は、前師匠の定年に伴い、昨年9月に名跡変更とともに現師匠への引きつがれた。

 熊ケ谷親方は、現師匠について「手取り足取りで若い衆に指導してくれる。私は口で大雑把に、前に出ろ、引くな、と。(大嶽)親方は押すためにはこうした方がいいよ、寄るためにはこうした方がいいよっていう風に、すごくこう細かいところを教えてくれるから、若い衆はすごくわかりやすいと思うんですよね」と感心を口にした。

 また、現師匠は若い衆と和気あいあいとした雰囲気をつくっているといい「ちゃんこ場で親方が若い人と話をされて、ものすごい笑い声が聞こえてくる。俺の時は笑い声なんかなかったので、お任せしてよかったなって安心してます。ちょっとやきもち、ジェラシーを感じています」と笑わせていた。

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