大嶽部屋が新体制初稽古、大鵬さん開設の部屋継いだ新師匠「注目してもらえるとプラスに」王鵬ら弟子の躍進期待

 新体制で稽古始めを迎えた(手前左から)納谷、須崎、新屋敷、坂井、(奥左から)夢道鵬、王鵬、大嶽親方、森麗、大新海
 取材に応じる大嶽親方
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 大相撲の大嶽部屋が6日、新体制となってから初の稽古を行った。

 先代の定年に伴い秋場所後、片男波部屋の部屋付き親方だった大嶽親方(42)=元幕内玉飛鳥=が新師匠となった。

 この日、部屋を開設した元横綱大鵬のパネル等が飾られる稽古場で、軽い基礎運動が行われた。大嶽親方は約4年ぶりというまわし姿で弟子に声をかけ「少しでも力になれるよう、胸を出したい。弟子の気持ちに寄り添って、皆が強くなってほしい」と決意を語った。

 “昭和の大横綱”大鵬さんの墓参りを済まし、その遺族からも応援を受けているという。所属していた片男波部屋が生んだ横綱玉の海は、二所ノ関部屋では大鵬と一緒に汗を流した関係がある。自身が入門した際は大鵬部屋(現大嶽部屋)で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加し、大鵬親方の前で稽古を行った。

 歴史的な縁があるだけに、大横綱の部屋を継承する重圧を問われると「注目してもらえるとプラスに考えたい。若い力が部屋に入ってもらいたい。皆に支えてもらっています」と前向きだった。「部屋の考え方を軸にやる」と話す稽古では、大鵬さんが親方時に弟子だった先代に「勝とうと思うな。負けてたまるかと思え」と教えた逸話を挙げ「それがピッタリだと思う」と、部屋の稽古方針に掲げた。

 九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)では、王鵬の三役復帰が確実。大嶽親方は「もっともっと強くなる。皆にもう一つ上に、と思われるよう来場所は大事になる」と、大関足がかりとなる2桁勝利を期待した。

 名跡変更した先代師匠の熊ケ谷親方(元十両大竜)は、部屋付きとして協会に残る。大嶽親方は単身で転居し、弟子と同じ建物で寝食をともにする。

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