「フィギュアスケート・全日本選手権」（１９日、国立代々木競技場）

　女子ＳＰでＧＰファイナル２位の中井亜美（１７）＝ＴＯＫＩＯインカラミ、今季ＧＰシリーズ２連勝の千葉百音（２０）＝木下グループ＝らが演技した。男子ＳＰは初代表を狙う三浦佳生（２０）＝オリエンタルバイオ・明大＝が９５・６５点で２位。２連覇が懸かる鍵山優真（２２）＝オリエンタルバイオ・中京大＝が１０４・２７点で首位に立った。ジュニアで代表資格がない中田璃士（りお）＝ＴＯＫＩＯインカラミ＝が３位。友野一希（第一住建グループ）は４位、佐藤駿（エームサービス・明大）は５位につけた。各３枠の男女代表は最終日の２１日に発表される。

　２連覇＆２大会連続の五輪代表入りへ、鍵山は２位三浦に８・６２点の大差をつけて首位発進を決めた。冒頭の４回転－３回転のトーループ連続ジャンプを鮮やかに降りると、続く４回転サルコーも着氷。最後のトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）は着地後にバランスを崩したが「ご愛嬌（あいきょう）で」と笑う余裕を漂わせ「練習通り自分の質で全てのエレメンツをこなせた。すごく満足。点数も大きく予想を超えてきてうれしい」と胸を張った。

　ＧＰファイナルは日本勢最上位の２位。五輪選考で大きなアドバンテージを持っているが、貪欲に今大会優勝での一発内定を狙いに行く。フリーへ「明日に向けてしっかりと調整していきたい」。日本のエースが、２大会連続メダルがかかる夢舞台へ弾みを付ける。