五輪切符は誰の手に 男子は鍵山がV最有力 対抗はGPファイナル3位・佐藤 全日本フィギュア展望
フィギュアスケートのミラノ・コルティナ五輪の代表最終選考会を兼ねた全日本選手権が19日から21日まで東京・国立代々木競技場で行われる。男女各3人、ペア2組、アイスダンス1組の代表が決定。熾烈(しれつ)をきわめる代表争いを、フィギュアスケート担当の南香穂記者が展望する。
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男子は、北京五輪銀メダリストで、今季のGPファイナル日本勢トップの2位に入った鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が優勝の最有力候補。現時点でミラノ五輪代表権獲得は濃厚と言えるが、気は抜けない。羽生結弦さんら先輩がいた4年間とは「置かれている立場が違う」と自覚。日本一でのミラノ切符獲得を狙う。
対抗はGPファイナル3位の佐藤駿(エームサービス・明大)。4回転ルッツを武器に、ファイナルではSP、フリーでノーミスの演技を披露し、自身初の合計290点台をたたき出した。安定感を増してきている21歳にも期待がかかる。
三浦佳生(オリエンタルバイオ・明大)、友野一希(第一住建グループ)、山本草太(MIXI)らも代表権を目指し、優勝を狙う。
◆フィギュアスケートのミラノ・コルティナ五輪代表選考 各3枠の男子と女子は全日本選手権の優勝者が自動的に代表入り。2人目は全日本2、3位やGPファイナルの日本勢上位2人(男子は鍵山と佐藤、女子は中井と坂本)、全日本終了時点で国際スケート連盟(ISU)公認のシーズン最高得点の上位3人から選ぶ。3人目は全日本終了時の世界ランキングや日本スケート連盟独自の国際大会ポイント上位3人などを選考対象に加える。2枠のペアと五輪団体要員1組のアイスダンスは全日本1、2位と全日本終了時の世界ランキング、シーズン最高得点の最上位から総合的な判断で選出する。



