高校野球の7回制は先送り 「28年導入」提言に慎重
日本高野連は5日、大阪市内で理事会を開いて7イニング制の導入について話し合ったが、結論は出なかった。「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」から「2028年の採用が望ましい」などとする報告書を受けて議論したが、根幹に関わるルール変更には関係者の反対も強いことから、審議を継続することとなった。
試合を従来より2イニング短縮する大きな変革について高野連は昨年にワーキンググループ、今年は検討会議を設置して議論。検討会議は試合時間短縮が熱中症や障害予防、指導者らの長時間労働解消などに効果が期待されるとして選抜大会が第100回を迎える28年から「全ての公式戦で」、夏の選手権大会については「可及的速やかに」7イニング制とすることが望ましいとする提言をまとめた。
しかし、全国の加盟校や都道府県連盟、一般ファンを対象に実施した今夏のアンケートでは否定的な意見が目立った。「選手の出場機会が減る」などの理由で加盟校の7割が反対していることからも、さらに時間をかけて検討する必要があると判断した。





