二階堂蓮 念願の初表彰台 2位に笑顔「やっとか、という感じ」強風打ち切りで順位確定

 「ノルディックスキー・ジャンプ・W杯」(29日、ルカ)

 二階堂蓮(24)=日本ビール=が141メートルの136・4点で2位となり、W杯で自身初の表彰台に立った。悪天候の影響で2回目の途中で打ち切りとなり、1回目の成績で順位を確定した。小林陵侑(チームROY)は5位。アンジェ・ラニシェク(スロベニア)が141・0点で今季初勝利から2連勝で通算10勝目を挙げた。

 悲願だった初の表彰台に上がった二階堂は「やっとか、という感じ」と喜びをかみしめた。1回目にヒルサイズまで1メートルに迫る会心の飛躍を見せ、力強くガッツポーズ。2位で迎えた2回目が、強風などの影響で打ちきりとなって順位が確定し「運も味方してくれた。本当にうれしい」と夢見心地の様子だった。

 ジャンプ選手だった父学さんの影響で小学2年の冬から競技を始めた。強豪の北海道・下川商高から東海大に進むも、1年で中退。所属先が決まるまでの約1年間はアルバイトをしながら練習を続けるなど、波瀾(はらん)万丈の競技人生を歩んできた。

 24歳の苦労人は「優勝がお預けになったのは一つの試練。いいジャンプを2本そろえて現実のものにしたい」と次の目標を見据える。五輪シーズンの躍進へ歩みは止めない。

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