ラグビーの関西大学Ａリーグは３０日に東大阪市花園ラグビー場で最終節を迎え、ともに６戦全勝の京産大と天理大が優勝を懸けて対戦する。２８日は両校がメンバーを発表。２年ぶりの関西制覇を狙う京産大は、ＣＴＢに４年生で公式戦初先発となる平山尚樹（東福岡）を大抜てき。プロップの猿渡翔真（４年＝京都成章）をフッカーで起用する。

　元日本代表ＳＯの広瀬佳司監督は平山について「なかなかＡに上がれなかったが、下のチームでも腐らずにやってくれた。思い切って、平山らしく、ディフェンスで（タックルを）突き刺してくれると思います」と大きな期待を寄せた。猿渡のフッカー起用については「スクラムを重視しました。セットプレーで優位に立てないと、天理相手には厳しい戦いになる」と明かした。

　この日の練習後、取材対応した平山は「Ｂチームにいても、Ｃでも、親や出身チームのコーチらがずっと応援をしてくれた。その人たちのためにも、腐るわけにはいきませんでした。（公式戦初先発は）うれしいよりも、緊張やチームへの責任感の方が大きいです」と素直な胸の内を語った。

　リーグ４連覇を目指した昨年は、天理大との最終節に１５－３１で敗れ２位。全国大学選手権は４強で散った。今シーズンは関西王者を取り戻し、初の大学日本一へと突き進む。