大相撲“史上最強の新弟子”オチルサイハン、九州場所へ自然体「わくわくしてどうするんですか」
大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)で前相撲に臨む“史上最強の新弟子”バトツェツェゲ・オチルサイハン(23)が25日、横浜市内で伊勢ケ浜部屋の出張稽古に姿を見せた。
笑顔を見せながら、子どもたちと稽古などを行ったオチルサイハン。モンゴル出身で、同郷の横綱照ノ富士(現伊勢ケ浜師匠)が引退したことにより、入門から4年半たって、ようやく秋場所の新弟子検査を受検。待ち遠しかった本場所デビューは間近となった。
気持ちの高ぶりを問われると「ないです。わくわくしてどうするんですか」とニヤリ。緊張を問われると「しない。意味なくないですか?勝つか負けるか。負けたら次頑張るだけなんで」と自然体だった。
部屋の稽古では尊富士、伯桜鵬ら関取衆と堂々に渡り合う。ある親方は「“三役付け出し”でいいんじゃないか」と話すほどで、既に三役クラスの力があると評される。“史上最強の新弟子”の異名でも知られる。
九州場所での楽しみな食事についても「こだわりはない。長いんで部屋。4年半くらいでいろんなところでおいしいもの食べた。全部味知ってるから」と、貫禄たっぷりに話した。
猛稽古の他に、160キロを目指し食トレも実施中。序ノ口デビューからの無敗記録27の更新も期待される大器は、場所に向け「あとはケガだけなければいい感じになる」と風格を漂わせた。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は「真面目に頑張って、力を付けていけばいい。まだ弱いから」と語った。





