安青錦 また豊昇龍を撃破!負け越しなしの新三役場所で曙超え9勝目「信じられない。自分の相撲が取れて良かった」

 「大相撲秋場所・12日目」(25日、両国国技館)

 新小結安青錦が横綱豊昇龍を切り返しで破り、9勝目を挙げた。初土俵から所要12場所の史上最速新三役に続き、負け越しなしでの新三役勝ち越し場所で、曙の勝ち星を上回った。豊昇龍は初黒星を喫し、関脇霧島を押し出した横綱大の里に、賜杯争いで並ばれた。隆の勝は大関琴桜を押し出して2敗を守り、1差に迫った。正代は竜電に寄り切られ3敗に後退。大関とりが絶望的となった関脇若隆景は、阿武剋をはたき込んで連敗を止め、6勝目を挙げた。

 座布団が舞う土俵から、安青錦は息を弾ませ引き揚げた。豊昇龍の背中にべったりと土を付け、2場所連続で撃破。「信じられない。自分の相撲を取れて良かった。(相手は)横綱なので精いっぱい自分の力を出すだけ」と声を弾ませた。

 もろ手で攻められるも突き返し、相手の引きに乗じて中に入った。頭をつけ深い左下手を頼りに寄り進んだ。強引な小手投げを仕掛けられるも、左の外掛けから「とっさの反応」と切り返した。

 前日の黒星を引きずらず横綱撃破。「勝負は勝ち負け。負けたからといって自分の相撲が終わるわけではない。新しい気持ちで土俵に上がった」。審判長の九重親方(元大関千代大海)からは「先場所の再現。足腰の良さでひっくり返した。場所ごとに強くなっている」と評された。

 年6場所制となった1958年以降、序ノ口デビューで負け越しのないまま新三役まで昇進したのは曙、琴欧洲に続く3人目。新三役場所で琴欧洲は負け越し、曙は勝ち越しも8勝止まりで“曙超え”を果たした。

 ウクライナから来日する前から、過去の名力士の映像を研究してきた。曙を「大横綱ですから」と敬意を示しつつ「自分と同じ小さい力士が曙関と取っているのを見た。自分とは違うので、曙関の相撲を見てもピンとこない」と苦笑い。大関とりの起点かつ新入幕から4場所連続の10勝に王手をかけ、優勝の可能性も残した。

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