無念6位のリレー侍 桐生は涙止まらず「今回は僕の責任」アクシデント明かす「走り出した瞬間にふくらはぎが痙ってしまった」3走で最も遅いタイム悔やむ

 歓声に応える桐生祥秀ら(撮影・石井剣太郎)
 ゴールし健闘をたたえ合う鵜沢飛羽(奥)と桐生祥秀(撮影・石井剣太郎)
 海外の選手に拍手を送る(左から)小池祐貴、栁田大輝、桐生祥秀、鵜沢飛羽(撮影・石井剣太郎)
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 「陸上・世界選手権・男子400メートルリレー決勝」(21日、国立競技場)

 日本は予選と同じ1走小池祐貴(30)=住友電工=、2走柳田大輝(22)=東洋大=、3走桐生祥秀(29)=日本生命=、アンカー鵜沢飛羽(22)=JAL=の布陣で臨んだが、38秒35の6位で19年ドーハ大会以来3大会ぶりのメダル獲得はならなかった。

 雨中の決戦。選手紹介では小池がギアセカンド、柳田がギアサード、桐生がギアフォースパウンドマン、鵜沢がギアフィフスのニカとワンピースのルフィポーズで繋ぎ、スタジアムを沸かせた。4レーンからスタートした日本だったが、しっかりとバトンを繋ぎ通したが、世界の壁にはね返された。

 1走の小池は「トップスピードをしっかり出せなかった。もっと前でわたせればというのが率直な感想。メダルは欲しかった」と悔やんだ一方で、国立の雰囲気に「こんなに陸上ってファンがいるんだなって」と感慨を語った。

 2走の柳田は「めちゃくちゃ悔しい。率直に悔しいっていうのが1番大きい。自分の走力が足りなかった結果。ギアを上げて走らないといけないところを予選と同じ走りをしてしまった」と、唇を噛み締めた。

 3走の桐生は涙を流し「走り出した瞬間に右ふくらはぎが痙ってしまった」と明かし「タイムも1番悪かった。ちゃんと走っていればメダルにいけたと思う。今回は僕の責任」と背負った。3走の桐生のタイムは9秒71。8チームの中で最も遅かった。「責任をどう挽回しようか思いつかない。どうすればいいのか分からない。なんでここでやってしまったのか。期待に応えられなかった。なんて喋っていいのかわからない」と、消え入りそうな声で悔やみ続けていた。

 アンカーの鵜沢は「緊張よりもワクワク。楽しい方が大きかった。最高の雰囲気だった」と納得の表情で振り返った。

 21年東京五輪では決勝でバトンが繋がらず、無念の失格。4年の時を経て、メダル獲得で悪夢を払拭したかったが、あと一歩届かなかった。

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