北口榛花は予選記録伸ばせず呆然 涙止まらず「たぶん残れない」B組の結果待ちも5人に抜かれ終戦 60m38で一発決勝ライン62m50は超えられず【世界陸上】

 「陸上・世界選手権・女子やり投げ予選」(19日、国立競技場)

 24年パリ五輪金メダリストで大会2連覇を狙う日本記録保持者の北口榛花(27)=JAL=が予選A組に登場。60メートル38の8位で決勝進出圏内でB組の結果を待つことになったが、3大会連続の決勝進出はならなかった。予選で62メートル50を超えるか、上位12人に入れば決勝進出となる。

 満員の国立の大声援を背に挑んだ北口だったが、1投目は60メートル31。60メートル超えに笑顔も浮かび、A組4位につけた。2投目も一発クリアラインには届かず、少し伸ばして60メートル38。3投目は58メートル80に終わり、一発で決勝進出となる62メートル50を超えることはできなかった。3投を終えると、がっくりと肩を落とし、壁にもたれかかった後、座り込んで頭を抱え、落ち込んだ様子をみせた。22年オレゴン大会、23年ブダペスト大会に続く3大会連続決勝進出の圏内で予選を終えたが、吉報は届かなかった。

 試合後は真っ赤になった目で「たぶん決勝には残れない。悔しい結果になった」と語った。

 今季は右肘の炎症もあり7月の日本選手権を欠場するなど、苦しんできたが、8月に実戦復帰。8月20日のダイヤモンドリーグ第13戦は最下位に沈んだが、同28日のファイナルでは60メートル72を投げて段階的な復調を示した。「ケガをしても目標は変わらず金メダル。ディフェンディングチャンピオンで臨むことは限られた人しかできない。最高の舞台で日本の皆さんと楽しめるように」と、誓っていた。

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