小林香菜 涙の7位入賞 早大サークル出身の異色24歳大健闘「コテンパンにされるんだろうなと。(声援)ありがたかった」

 レースを終えた安藤と抱き合う小林香菜(左)=撮影・石井剣太郎
 女子マラソンで力走をみせる小林香菜(中央)
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 「陸上・世界選手権、女子マラソン」(14日、国立競技場)

 女子マラソンの小林香菜(24)=大塚製薬=が2時間28分50秒で7位に入った。日本勢の入賞は3大会ぶり。佐藤早也伽(31)=積水化学=は13位、安藤友香(31)=しまむら=は28位だった。400メートル予選で男子は中島佑気ジョセフ(23)=富士通=が44秒44の日本新記録を樹立し、2組2着で16日の準決勝に進出。従来の記録を0秒33更新。女子100メートル障害予選で中島ひとみ(30)=長谷川体育施設=は12秒88の6組5着、福部真子(29)=日本建設工業=は12秒92の5組4着で15日の準決勝に進んだ。田中佑美(26)=富士通=は落選。男子1500メートルの飯沢千翔(24)=住友電工=は予選落ちした。

 右拳を2度強く握りゴールラインを越えると、倒れ込んだ。早大のマラソンサークル出身の小林が渾身(こんしん)の走りで7位入賞。「コテンパンにされるんだろうなと思っていた。絶対8位に入ろうと思って、粘って頑張りました」とうれし涙が止まらなかった。

 ただ前だけを見て走った。序盤から積極的に先頭集団に食い込み、競技場を出る頃には飛び出してトップに。「前半、思った以上に皆さん遅くて。自分一人で走るつもりだった」と、自分のペースを乱さず着実に距離を進めた。

 19キロ付近でコースを間違える場面もあったが、動揺はしない。その後はアフリカ勢に「鬼ごっこみたいに抜かれた」と一時は11位まで落ちたが、「自分が追いかけようと思った」と気持ちを切らず執念の猛追。沿道の大応援には「頭が痛いくらい聞こえた。ありがたかった」と照れ笑いした。

 早大時代は陸上部ではなく、サークルの「ホノルルマラソン完走会」に所属。週に1度「皇居ラン」をするなど東京の街を走った。慣れ親しんだコースでの大一番。「誰よりもこのコースを知っている」と不思議な縁も感じながら42・195キロを駆け抜けた。

 自ら就職先を探して大塚製薬入りした異色の経歴。「世界の舞台を経験できたのは大きな強み。無駄にしないようにロサンゼルス五輪に向けて準備していきたい」。最高の結果をつかんだ24歳が、次なる境地に狙いを定めた。

 ◇小林香菜(こばやし・かな)2001年4月4日生まれ。群馬県出身。早大ではランニングサークル「早大ホノルルマラソン完走会」に所属。初マラソンは21年の富士山マラソン。昨年の大阪国際女子マラソンはネクストヒロイン枠で出場し12位。同年4月から大塚製薬所属。同12月、防府読売マラソンで優勝。今年1月の大阪国際女子マラソンで自己ベスト2時間21分19を出し2位。

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