40歳玉鷲が琴勝峰、王鵬らにハッスル「おお~」稽古場がどよめく

 王鵬(左)と稽古を行う玉鷲
 40歳ながら張りのある体を披露した玉鷲
二所ノ関一門の連合稽古で汗を流す玉鷲(手前左)
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 「大相撲秋場所」(14日初日、両国国技館)

 幕内の玉鷲(40)=片男波=が6日、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加。7月の名古屋場所を優勝した琴勝峰、王鵬、阿炎らと11番相撲を取り9勝2敗だった。

 鉄人が存在感を見せつけた。琴勝峰に押し込まれながら、突き押しで反撃して土俵を割らせた。部屋で稽古を見守った大勢の後援者から「おお~」と、どよめきが起こるほどの力強さを披露した。

 勝ち残りの申し合い稽古ながら、玉鷲は3連勝と5連勝の後は疲れた様子で土俵を退いた。番数を「11番?バカじゃない」と自身にダメ出しし「(11番取る気は)なかったですけど熱くなっちゃいましたね」と苦笑した。

 今場所は東前頭筆頭。最年長勝ち越しを達成すれば、最年長三役が見えてくる。最年長金星など新たな記録達成の期待もかかる。

 結果としては実りが多かったように見える稽古内容。ただ、玉鷲は「あまりいい気分じゃない。負けた時に意識するところ、反省があるじゃないですか。帰ったらきょうの稽古を思い出して、探したい。外から見たら、いい稽古だったかもしれないけど直していきたい。結果ばかり見るんじゃなくて」と気を引き締めた。

 稽古相手に指名した琴勝峰、王鵬を「力がどれくらい変わったか試したかった。力が強いね。勝負を早く決めないといけない。止まったら強いんで」と評価。夏巡業を途中離脱する原因となった腰痛の状態は「一つ一つ確かめながらですね」と慎重に語っていた。

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