大坂なおみ 5年ぶり決勝進出ならずも「全て出し切った」フルセット激闘も力尽く 完全復活へ「確実に自信に」

 女子シングルス準決勝で敗れ、歓声に応えながらコートを後にする大坂なおみ
 女子シングルス準決勝でプレーする大坂なおみ(共同)
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 「テニス・全米オープン」(4日、ニューヨーク)

 女子シングルス準決勝が行われ、過去2度優勝の第23シード、大坂なおみ(27)=フリー=は第8シードのアマンダ・アニシモバ(米国)に7-6、6-7、3-6で逆転負けし、5年ぶりの決勝進出はならなかった。アニシモバは初めて決勝に進んだ。前回覇者でベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカは第4シードのジェシカ・ペグラ(米国)に4-6、6-3、6-4の逆転勝ちで3大会連続の決勝進出を決めた。

 3時間に迫るフルセットの末、力尽きた。8強入りした四大大会全てを制覇していた大坂は、準決勝での初黒星に「悲しい気持ちはない。1回戦や3回戦とか、早い段階で負けることよりうれしく思っている。全て出し切った」と穏やかな笑みを浮かべた。

 アニシモバには過去2戦2敗。相性が悪かった相手に対して、タイブレークで力強いサーブを連発し、セットを先取した。「積極的に攻めないといけないと思っていた。甘い球を打てば確実に打ち返されてしまう」。第2セットは4-4の第9ゲームを40-0から落とした後、ブレークバックに成功した。

 だが、次第に鋭さを増した相手のショットに押され、タイブレークでセットを奪い返された。最終セットは途中にふくらはぎを気にするしぐさも。運動量は落ち、巻き返す力は残っておらず「ここまで勝ち上がって痛みを感じない方が不自然。トップレベルで戦う代償。彼女の方が経験値があるし、ウィンブルドン選手権の決勝にも行って素晴らしい選手」と振り返った。

 2023年7月の出産から昨季、復帰した。今大会までの四大大会は3回戦が最高と全盛期の姿には程遠かったものの、完全復活を告げる4強入りとなった。「自分にとって刺激になった。腹を立てたり、落ち込んだりすることはない。確実に自信になったし、思っていた以上に勝ち上がれた。もっと練習してうまくなりたい」。次の四大大会は、過去2回優勝している来年1月開幕の全豪オープン。その言葉は四大大会制覇もそう遠くないと思わせた。

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