伯桜鵬が新たな稽古場で新三役へ闘志「良い環境を作ってもらった。後は必死に頑張るだけ」

 翠富士を寄り切る伯桜鵬
 仮設の伊勢ケ浜部屋の稽古場。段差のある上がり座席には椅子が並べられている
 伊勢ケ浜親方と話をする尊富士
3枚

 「大相撲秋場所」(14日初日、両国国技館)

 幕内の伯桜鵬(22)=伊勢ケ浜=が3日、都内の部屋で稽古を行い、翠富士、熱海富士らとの申し合いで10番取った。

 自己最高位の東前頭2枚目となり、新三役を狙う場所。この日は長い夏巡業の疲れから本調子とはいかなかったが「今日から徐々にやっていく。動きはそんなに悪いわけではない。上位と対戦することになるし、今のままじゃ通用しない」と、初日を見据えた。

 伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は部屋を継承し、初めて迎える東京場所。伯桜鵬に対し「どうしても受け身になるクセを早く直してくれれば、三役はすぐに上がれる」と期待を寄せた。

 建設中の新たな部屋が完成するまで、このほど完成した仮設の稽古場で汗を流す。親方は「名古屋場所はいつも通りの場所で稽古できた。今回は引っ越しやらで、環境に慣れるため皆に疲れがたまっている。疲れをとる稽古もやらせたい」と語った。

 稽古場は上がり座敷の位置にひな壇のような段差があり、広くイス約40脚を並べることができ、土俵がまるでステージのような珍しい形となっている。ただ、クーラーの効きが悪いなどの課題があり、改善も進められていくようだ。

 伯桜鵬は「どういう体勢だろうと、足を前に出すことを意識する」と親方の期待に応えるつもり。新しい稽古場については「広くなって、周りで運動できるスペースがあるので、すごくありがたい。良い環境を作ってもらったので、後は必死に頑張るだけ。ただ、ちょっと暑い」と話していた。

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