スーパー16歳・清水空跳「世界でも通用するように」 17歳で9秒台&3年後ロス五輪目指す!憧れ桐生からメッセージも
陸上男子100メートルで、7月の全国高校総体を10秒00の高校新記録で制した16歳の清水空跳(そらと)=石川・星稜高=が19日、金沢市内で練習を公開した。今後に向けた抱負として、17歳には9秒台をマークし、2028年ロサンゼルス五輪に出場するという目標を口にした。
日本男子短距離界の新星が抱く野望は、どこまでも高い。7月に広島で行われた全国高校総体で、日本歴代5位に並ぶ10秒00をマークして優勝。一躍時の人となった16歳の清水は「17歳には9秒台を出して、3年後はロサンゼルス五輪を目標にしたい」と抱負を語った。
この日は海外も含めて、約20社の報道陣が練習を見守った。ミニハードルを使って短距離走を繰り返すなど、脚の運びを重点的に確認。高校総体を機に注目度はうなぎ上りで、重圧は計り知れないものの「世界でも通用するように、いろいろな方に知ってもらいたい」と、どっしりと受け止めている。
従来の高校記録(10秒01)を保持していた憧れの桐生祥秀(日本生命)からメッセージをもらったという。元日本記録保持者の桐生は、3日に山梨県で行われた富士北麓ワールドトライアルで9秒99をマーク。進化し続ける29歳の快走を受け「8年ぶりに9秒台を出して、すごいことを成し遂げている。自分もずっと強くあり続けたい」と尊敬の念を一層強めた。
10秒00で世界選手権(9月・東京)の参加標準記録をクリアしているが、最大3枠の100メートルの代表に関しては、桐生や、日本選手権7位で10秒00のタイムを持つ守祐陽(大東大)、9秒96で参加標準記録を突破しているサニブラウン・ハキーム(東レ)よりも立ち位置は厳しい。それでも無限の可能性を秘める16歳の目は、前だけを見つめている。
◇清水空跳(しみず・そらと)2009年2月8日、石川県金沢市出身。長田中3年のときに全日本中学校選手権の200メートルで優勝した。星稜高に進学し、1年時の全国高校総体は100メートルで2位。今年7月の日本選手権は予選で10秒19をマークし、高校生で唯一、準決勝に進出した。同月の全国高校総体は100メートルで10秒00の高校新記録、200メートルは20秒39で制し、2冠に輝いた。164センチ。





