久保凛 女子800メートル史上初3連覇 悔し自身の日本記録に及ばず「もっと強くなりたい」
「全国高校総体」(28日、ホットスタッフフィールド広島)
陸上は女子800メートルで日本記録を持つ久保凛(17)=東大阪大敬愛3年=が2分2秒34で、同種目初の3連覇を達成した。200メートルの男子は、清水空跳(そらと)=石川・星稜2年=が20秒39(追い風2・7メートル)で優勝。18歳未満の世界記録を上回る日本歴代5位の10秒00をマークして優勝した26日の100メートルに続いて短距離2冠に輝いた。女子はバログン・ハル(千葉・市川2年)が追い風参考の23秒36で制した。
初の3連覇を成し遂げたが、自身の1分59秒52の日本記録より2秒以上遅いタイムに悔しさが残った。久保は「3連覇は安心したが、最後のインターハイで納得がいかないタイムだった。もっと強くなりたい」と声を震わせた。
気温34度の中で行われたタイムレース決勝。早々に独走状態となり、2位に2秒40差をつけてゴール。7月上旬の日本選手権後に左膝裏に痛みが出て、満足のいく練習ができなかった。連日のレースの疲労もあり「走る前の感覚があまりよくなかった」と振り返った。
9月に東京で開催される世界選手権の代表入りは濃厚。「出るという気持ちは誰よりもある。脚もしっかり治して次につながるようにしたい」と前を向いた。



