大の里と大学同期の朝翠龍、化粧まわしは灰色に「原石を磨くように自分を磨く」
大相撲秋場所(9月14日初日、両国国技館)での新十両が決まっている朝翠龍(高砂)が12日、都内の部屋での稽古後、締め込みを灰色に決めたことを明かした。
しこ名に翠(みどり)が入り、好きな色も「緑」と言うだけに、緑色の締め込みが検討されたが、もう一方の候補だった灰色に決定。「石のような色。そこから磨いていく、ということですね」と明かした。
高砂部屋からは朝乃山、朝白龍と3人が十両に昇進。1979年秋場所の佐渡ケ嶽部屋(琴の龍、琴千歳、琴立山)以来46年ぶりの快挙だった。兄の幕内朝紅龍に続き、今年夏場所の王鵬と夢道鵬以来、史上24例目の兄弟関取誕生でもある。
また、日体大同期からは自身を含め5人が大相撲に在籍。横綱大の里、幕内阿武剋、同じく新十両の旭海雄、幕下の古田だ。「いつか5人が幕内で当たれたらすごいですよね」と思い描く。昇進が決まった後は大の里から「おめでとう。お互い頑張ろう」と、兄からは「おめでとう」と連絡が届いた。化粧まわしは母校の日体大、明徳義塾から贈られる予定だ。
灰色の化粧まわしは原石を磨くように、力を付けていく思いが込められている。朝翠龍は「関取に定着できるように頑張ります」と足元を見つめつつ「原石を磨くように、自分を磨いていって、次に締め込みを変えるときは翡翠色にしようかな」と意気込んだ。
青緑から黄緑まで幅広い色合いを表現する翡翠色。さまざまな成長と経験を重ねた先には新入幕、そして大の里ら同級生との対戦が待っている。その時は翡翠色の締め込み姿で、土俵で躍動しているのだろう。




