三原舞依 234日ぶり復帰戦5位発進!五輪シーズン始まりに存在感示した 納得演技にガッツポーズ「まずまずのスタート」

 「フィギュアスケート・サマーカップ」(11日、木下カンセーアイスアリーナ)

 女子SPで、右足首と股関節のケガからの復帰戦となった三原舞依(25)=シスメックス=は60・98点で5位につけた。三宅咲綺(シスメックス)が71・51点で首位に立った。住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)が65・22点で2位。昨季世界選手権銅メダルの千葉百音(木下グループ)は6位と出遅れた。ジュニア女子はフリーを行い、世界ジュニア選手権3連覇中の島田麻央(16)=木下グループ=が151・47点をたたき出し、SPとの合計219・28点で圧勝した。

 戻ってきた三原のしなやかな舞に、万雷の拍手が降り注いだ。ケガを乗り越え、234日ぶりの復帰戦。五輪シーズンの始まりに、しっかりと存在感を示した。

 「すごく久しぶりの試合。挑む時の感覚がぱっと思い浮かんだ。まずまずのスタートが切れてほっとしている」

 復活の兆しを見せた。特別な思いがある3季ぶりの『戦場のメリークリスマス』。冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決めると、続く3回転フリップも着氷。連続トーループは3回転が2回転となる場面もあったが、演技後にはガッツポーズが飛び出すほどの出来だった。

 右足首や股関節のケガの悪化で、昨年12月の全日本選手権のフリーを棄権。2カ月間、氷を離れた。陸上での練習を増やし、氷上に戻ると基礎練習を徹底。「片足でスネークをしたり、ひょうたんを描いたり。スケーティングできる日を増やした」。地道な努力を積み重ねてきた。

 ようやくたどり着いた再スタートの日。「滑っていて涙が出そうだった。リンクで外から先生に背中を押してもらう感覚はすごく幸せ」と、改めてかみしめた。

 同じ拠点で練習する坂本花織が、2025~26シーズン限りでの引退を発表したことに「涙が止まらなくなった」という。「かけがえのない存在」とする“かおちゃん”の頑張りは原動力。「同じチームとして、強くアスリートであれるように頑張ろうと思っている」。完全復活へ新たな一歩を踏み出した。

 ◇三原舞依(みはら・まい)1999年8月22日、神戸市出身。8歳でスケートを始めた。難病の若年性特発性関節炎を乗り越え、16年に全日本選手権で3位。17年世界選手権は5位。19~20年シーズンは体調不良で休養した。22年1月の四大陸選手権で5年ぶり2度目の優勝。同年に初制覇を含むGPシリーズ2連勝。24年全日本選手権は棄権した。趣味は音楽鑑賞とけん玉、ダイヤモンドアート。157センチ。

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