張本智和 パリ五輪のリベンジ8強「ゲームを支配できた」感謝の「Tポーズ」 女子の早田ひなは張本美和下す
「卓球・WTTチャンピオンズ」(9日、横浜BUNTAI)
シングルス2回戦が行われ、男子は世界ランク4位の(22)=トヨタ自動車=が、同15位のアントン・シェルベリ(スウェーデン)にストレート勝ちし、8強入りを決めた。次戦は同9位の向鵬(中国)と対戦する。女子は昨夏のパリ五輪銅メダルの早田ひな(日本生命)が、張本美和(木下アカデミー)との日本人対決を3-2で制し、準々決勝に進んだ。世界選手権銅メダルの伊藤美誠(スターツ)は、同15位の石洵瑶(中国)に敗れた。
ラケットと左手で作った「T」の文字を高々と掲げた。張本智がストレート勝ちで、準々決勝進出。この日は所属のトヨタ自動車の関係者が観戦に訪れており、試合中は声援と赤色のTシャツが目に入って力をもらった。「(智和のTでは)ないです」と笑いつつ、「トヨタの人が見てくれていて、そういうアピールをした」と、決めポーズと白星で感謝を示した。
燃えた一戦だった。パリ五輪団体準決勝で敗れ、メダル獲得を阻まれた因縁の相手。開始から積極的に仕掛けて主導権を握ると、第1、2ゲームともに11-5で圧倒。ジュースまでもつれ込んだ第3ゲームは、強烈なフォアハンドなどで勝ち切った。雪辱し「ゲームを支配できた。勝ててよかった」と実感を込めた。
表彰台を期待された世界選手権は、まさかの3回戦敗退。「僕だけがメダルなく帰国した」と精神的ダメージはパリ五輪以上に大きかった。失意の中で思い出したのは、過去に日本協会の宮崎義仁専務理事から掛けられた「休むことも練習」の言葉。負けてさらに練習するのではなく、休暇に重点を置くことで「自分と向き合うことができた」と、気持ちを立て直すことができたという。
「卓球というか人生の生き方を知らなかった気がする。練習をするほどいいわけではない」と、大人の階段を上った張本智。横浜の地で狙う頂点まであと3勝だ。「引き締めて準備をしたい」と闘志を燃やした。





