鍵山優真がSP84・94点で暫定首位 今季2戦目は「練習の延長線上」 ミラノ五輪へ「負けないように厳しい練習を」
「フィギュアスケート・サマーカップ」(9日、木下カンセーアイスアリーナ)
男子ショートプログラムが行われた。2022年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は、84・94点をマークし、暫定首位に入った。「トーループは回りすぎた。フリップは練習より踏み切る力が少し弱かった」と振り返った。
序盤の4回転-2回転のトーループでは着氷が乱れ、続く4回転フリップでは転倒。3回転トーループで立て直したが「ちょっと慎重になりすぎてしまった」とした。
7月に名古屋市内で行われたみなとアクルス杯に続き、今季2試合目のローカル大会。鍵山は「練習の延長線上」と位置づけている。
昨季までのSPは、サルコー、トーループのジャンプの構成だったが、五輪シーズンの今季から、サルコーをフリップに変えた。理由は「パーフェクトと思った試合でもなかなか点数が伸びない。限界を感じた」から。「例えば、110点台を目指していくために、羽生選手ならもちろんとれるけど、自分はサルコーの構成だとステップもスピンも、満点に近くないと無理。自分の持っている武器で110点台をどうやったら狙えるか考えた時、フリップにワングレードアップすることを考えていた」と説明した。
今大会には山本、友野、三浦らトップ選手も参加。鍵山は「夏の全日本みたい。モチベーションになっている」という。「オリンピックを狙ってこの時期から出てくる。自分自身にも負けないように厳しい練習を送っていけたら」と刺激を受けながらレベルアップしていく。




