飛び込み・玉井陸斗 「立命館を背負って」金獲得誓う 大学生になって3カ月、文武両道&自炊で多忙な日々も「充実」

 パリ五輪男子高飛び込みの銀メダリスト、玉井陸斗(18)=滋賀・立命館ク=が24日、滋賀県草津市の立命大びわこ・くさつキャンパスで、世界選手権(7月27~8月3日、シンガポール)壮行会に出席し、金メダル獲得を誓った。併せて世界ユニバーシティー大会(7月21~27日、ドイツ)に出場する女子20キロ競歩の柳井綾音、同ハーフマラソンの土屋舞琴、同800メートルの西田有里、同400メートル障害の瀧野未来、男子20キロ競歩の土屋温希の壮行会も行われた。

 壮行会であいさつに立った玉井は「(世界選手権で)目標とする『金』を達成できていない。4月から(立命大生になったばかり)ですが、勝手に立命館を背負って(金)メダルを持ち帰りたい」と決意を口にした。

 多忙な日は、授業と草津市立プールでの練習を2往復するようなスケジュールもある。自炊も「できるだけ。カレーやしょうが焼きですね」と積極的だ。

 「興味があった」という理由で進んだ経済学部も「何とかついていけています」と明かし、文武両道のキャンパスライフを「充実しています。楽しい」と話す。大きく変わった生活も「しんどいことをこなして、人として成長できると思っています」と、むしろ歓迎する強さが備わった。

 長年、玉井のコーチを務め、現在も滋賀・立命館ダイビングクラブ監督として指導を続ける馬淵崇英氏が「(草津市立プールの)設備は日本一。しかも(玉井は)自転車で通えるから何時間でも練習できる」と環境にも太鼓判を押す。玉井も「練習の幅が広がり、クオリティーも高まっています」と手応えを得ている。

 現在は「安定性」を重視した練習に取り組む。パリ五輪では飛び込みで日本勢初のメダルという偉業と同時に、一つのミスでメダルの色が変わることも痛感した。「進化した玉井陸斗を見ていただきたい」と頂点とともに、3年後のロサンゼルス五輪での金につなげていく。

 ◆玉井陸斗(たまい・りくと)2006年9月11日、兵庫県宝塚市出身。小学1年で飛び込みを始め、19年4月の日本選手権で最年少優勝を達成した。21年5月のW杯東京大会で8位に入賞し、同8月の東京五輪では7位に入賞。22年7月のブダペスト世界選手権では日本史上最高の銀メダルを獲得した。24年パリ五輪では飛び込みの日本勢で五輪初のメダルとなる銀メダルを手にした。立命大経済学部1年在学中。160センチ。

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