伯桜鵬 協会去った恩師・白鵬氏に複雑な思いも前を向く「やっぱり憧れの人だったんで」

 若衆に胸を出す伯桜鵬(右)=撮影・中田匡峻
 弟子の稽古を見つめる伊勢ケ浜親方(撮影・中田匡峻)
 トレーニングをする伊勢ケ浜親方(撮影・中田匡峻)
3枚

 元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方(33)が継承した伊勢ケ浜部屋が18日、大阪府堺市内で新体制では初となる稽古を公開。稽古後に伯桜鵬(21)=伊勢ケ浜=が口を開き、9日に日本相撲協会を退職した元宮城野親方の白鵬翔氏(40)への思いを語った。

 体力強化を目的とした合宿に、関取である伯桜鵬でも開口一番に「キツいっすね」と本音が漏れ出た。例年行われている合宿で、元横綱照ノ富士体制での稽古には「あまり変わることはない。新しい気持ちで、気合を入れて頑張りたい」としながらも、「去年もキツかったけど、今年の方がキツいっす。初日から半端ないっす。でも、まだ軽い方だと思うんで。去年はついていけなかった。稽古できる体を作ってケガをしない体を作りたい」と合宿の厳しさを語った。

 師匠が代替わりする直前の、伊勢ケ浜部屋での騒動に心境は揺れていた。元宮城野親方の白鵬氏が9日、日本相撲協会を退職したばかり。伯桜鵬にとっては宮城野部屋入門時からの恩師で、協会を去ったかつての師匠について「もちろん寂しい思いはありますけど、でも決まったことなので仕方ない。難しいな…。やっぱり自分の憧れの人だったので、さびしい思いはあります」と神妙な顔つきで、重ねるように語った。

 白鵬氏の退職が決まった後には、同氏から「強くなるしかないぞ」と最後の激励をもらった。今は名古屋場所へ気持ちを前に向けている。名古屋場所は23年の新入幕場所で14日目まで優勝争いの首位を走りながらも、千秋楽で敗れて賜杯を逃した。「縁起の良い場所。また幕内で優勝争いしたい思いは強いので、名古屋場所だからというわけではないんですけど、次の場所なのでそこに向けてしっかりやりたい」と2年前の忘れ物を取りにいくつもりだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス