元横綱・白鵬翔氏 協会側の対応に感じた違和感に言及「昨年の話と、ずいぶんズレがある」

 大相撲で歴代最多45回の優勝を誇る元横綱、元宮城野親方の白鵬翔氏(40)が9日、日本相撲協会を退職し、都内で会見した。今後は「世界相撲プロジェクト」を掲げ、実業家として同構想を推進する新会社代表に転身することを明かした。既にトヨタ自動車の豊田章男会長(69)から支持を取り付け、アマチュア界から相撲への献身を誓った。

 白鵬氏は、旧宮城野部屋の力士が昨年4月の転籍以降で半減したことに言及した。

 元北青鵬の暴力問題の監督責任を問われた白鵬氏。部屋が閉鎖となり「弟子たちは大島部屋、元旭天鵬さんのところに行きたかったが、同じモンゴル出身だからダメだ、と。他の部屋には行きたくない、というのが9人が引退した原因」と説明した。元関脇安美錦が師匠の安治川部屋への転籍も「新米親方はダメ」と協会側に拒否された。

 退職を決断した3月は「モンゴル出身&新米親方」である元照ノ富士が師匠になる見通しだった。白鵬氏は「昨年の話と、ずいぶんズレがある」と、違和感を覚えたという。5月場所後半には元大関魁皇の浅香山部屋への転籍、11月場所後の宮城野部屋再興を伝えられたが「確実な話ではなかった」と振り返った。多くの関係者からの慰留にも、翻意しなかった。

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