大の里 師弟で雲竜型の稽古「夢がかなった」 指導の二所ノ関親方「きれい」合格点 太刀持ち高安に「感謝」

 大相撲の第75代横綱に昇進した大の里(24)=二所ノ関=が29日、茨城・阿見町の部屋で初めての綱打ちと土俵入りの稽古を行った。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から雲竜型の土俵入りを指導され「ようやく実感が湧いた。親方から土俵入りを教えてもらう一つの夢がかなった」と気を引き締めた。30日に東京・明治神宮で横綱推挙式と奉納土俵入りを行う。

 相撲内容のように、192センチ、186キロの肉体に綱が圧倒的に映えた。土俵入りの見せ場、せり上がり。大の里は「大きい体を大きく見せる。堂々とやることを意識した」と胸を張った。

 前日の伝達式後、汗だくになるまで練習した。師匠の二所ノ関親方はもちろん、さまざまな先輩横綱の雲竜型の映像を見た。「みんな個性があって参考にしました。親方から土俵入りを教えてもらう、一つの夢がかなった」と喜んだ。

 前日から指導する親方は「スムーズでした。指先まで神経を研ぎ澄まして、手を伸ばすと露払いに当たるくらいリーチがあってきれい」と合格点を与えた。師弟で土俵入りを稽古するのは、照ノ富士と伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)以来で「部屋としても目標だった」と喜んだ。

 綱打ちでは一門の琴桜、王鵬、玉鷲ら関取衆20人以上が参加し、ほぼ全員の親方が集結。師匠の綱(重さ6・4キロ、長さ4・1メートル)を上回る7・2キロ、4・22メートルの綱を締めた大の里は「実感が湧いた」と声を弾ませた。

 この日は一回の土俵入りで稽古を終えた。太刀持ちは稀勢の里の時と同じく高安(田子ノ浦)。中央に「赤富士」、左右に「鶴」が描かれた三つぞろいの化粧まわしを借りた。師匠が新横綱場所で大ケガを乗り越え優勝した17年春場所で使用したものだ。露払いは竜電(高田川)が担う。

 夏場所優勝パレードの旗手に続き、太刀持ちを引き受けてくれた高安からは「堂々と」と助言を受けた。大の里は「感謝しかない」と言い、打診した親方は「快くやると言ってくれた」と笑顔。30日は雨天予報だが、大の里は「晴れることを願っています」と祈った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス