長谷川帝勝が初日本一「全国制覇!」 タイガー・ウッズ名前由来のミラノ五輪金候補

 「スノーボード・全日本選手権スロープスタイル・ビッグエア」(4日、栂池高原スキー場)

 スロープスタイル男子決勝が行われ、23年世界選手権ビッグエア王者の長谷川帝勝(たいが、19)=STANCER=が88・68点をマークし、初優勝した。2位に宮村結斗、3位には北山博仁(ともにムラサキスポーツ)が入った。

 世界一を取った男が、通り過ぎていた日本タイトルを獲得した。長谷川は1本目からスイッチバックサイド1260(逆スタンスで横3回転半する技)を決めると、その後もダイナミックな技を連発。初優勝を果たし、「全国制覇!長谷川“高校”1位です」と興奮気味に話しつつ、「自分がやりたいことをやれた日だった」と充実の表情を浮かべた。

 愛知県岩倉市出身。スポーツ好きの父・俊介さんの影響で、4歳からスノーボードに乗り始めた。23年世界選手権ビッグエアで日本人初となる初出場初Vを飾ると、今季は総合優勝。一気にミラノ・コルティナ冬季五輪金メダル候補に名乗りを上げた。

 国際大会ではビッグエアの成績が目立つものの、この日はスロープスタイルで日本一を取り、総合力の高さも見せつけた長谷川。今後は五輪を見据えながら、まずは目の前の世界選手権(16日開幕、スイス)に照準を合わせる。ビッグエア2連覇、前回6位だったスロープスタイルのリベンジへ「ここから奮起していけたら。これ(日本一)があったから世界選手権を優勝できたと言えるようにします」と意気込んだ。

 ◆長谷川帝勝(はせがわ・たいが)2005年10月23日、愛知県岩倉市。父・俊介さんの影響で4歳からスノーボードを始める。21年世界ジュニア選手権ビッグエアで優勝し、初出場の23年世界選手権で日本人初の金メダルを獲得。同年には世界で初めて4方向全てで「1980(5回転半)」の技を成功させた。W杯では22~23年シーズンにスロープスタイル年間2位、24~25年シーズンにビッグエア総合優勝した。名前は「強い名前を付けたい」という父の願いから、ゴルフのタイガー・ウッズが由来。

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