青学大・太田蒼生は無念の途中棄権 低体温と低血糖発症し36キロ地点で ホロ苦初マラソンも世界と真っ向勝負 中間点まで日本勢唯一食らいつくも急失速

 「東京マラソン」(2日、東京都庁~東京駅前)

 今年9月の東京世界選手権の男子の最終代表選考会を兼ねて行われ、初マラソンに挑んだ青学大のエース、太田蒼生(22)=青学大4年=は序盤から果敢な走りをみせたが、中盤から失速し、36キロ地点で無念の途中棄権となった。

 世界トップクラスの海外選手が集った中で、序盤から歴史的なハイペースが刻まれた中、日本勢では太田が唯一食らいつき、中間地点を1時間1分19秒で通過したが、中間点を過ぎて集団から脱落した。28キロ過ぎには第2集団に吸収され、日本人トップを譲ると、その後もついていけず順位を落としていった。30キロから35キロは18分かかっていた。関係者によると36キロ地点で棄権した。

 2月21日に同大学3年生で悪性リンパ腫で闘病していることを公表していた皆渡星七さんが死去したことが発表されていた。太田は左胸に喪章をつけ、チームメートの思いとともに駆けていた。

 レース後、取材エリアに現れなかった太田は、大会を通じてコメントを発表し「今回のレースは低体温と低血糖により途中で離脱してしまいましたが、前半から自分のやりたいレースを運び、世界のレベルを知れて良い経験ができました」と初マラソンを振り返った。その上で「オリンピックで金メダルを獲るために一歩踏み出せたと思います。次はもっと長く世界と戦い、3年後にはオリンピックで勝ちます」と、将来を見据えた。

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