日本学生記録の黒田朝日「チームメートの思いを背負って」 亡き友に捧げた快走 シューズに記した「皆渡星七パワー!!」、「★★★★★☆★」

 6位でゴールする黒田朝日(撮影・石井剣太郎)
 黒田朝日は文字の書き込まれた靴でゴールした(撮影・石井剣太郎)
 賞状を手に笑顔を見せる黒田朝日(撮影・石井剣太郎)
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 「大阪マラソン」(24日、大阪府庁前~大阪城公園)

 9月の東京世界選手権の代表選考会を兼ねて行われ、箱根駅伝優勝メンバーで、新シーズンではエースとなる黒田朝日(20)=青学大=が初マラソンに挑み、日本学生記録となる2時間6分5秒で日本人3位となる6位に入った。2日の別府大分毎日マラソンで同じ青学大の若林宏樹がマークした2時間6分7秒を上回った。

 序盤からしっかりと先頭集団に食らいつき、35キロ過ぎに少し苦しくなる場面もあったが、最後まで粘りの走りをみせた。先頭集団の中で30キロ過ぎの折り返し地点を間違えてしまい、20メートル先を折り返してしまうアクシデントもあったが、好記録でまとめた。フィニッシュの場面ではガッツポーズもみせた。

 21日に同学年で悪性リンパ腫で闘病していることを公表していた皆渡星七さんが死去したことが発表されていた。黒田はシューズに「皆渡星七パワー!!」、「★★★★★☆★」と皆渡さんへの思いを記して走った。出発する日に書いたそうで「やっぱり同期の…。同期がみんなでメッセージを書いてくれた。チームメートの思いを背負ってという感じで」と語った。

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