ホーバスジャパンが中国に42点差大敗でア杯予選初黒星 指揮官は落胆「全部負けた」若手中心も完全アウェーに苦戦 選手も「恥ずかしい試合」

 「バスケットボール男子・アジア杯・予選、日本代表58-100中国代表」(20日、深セン)

 4連勝ですでに本戦出場権を獲得している世界ランク21位の日本は、同30位の中国に完敗し、予選初黒星。勝利ならグループ首位通過が決まっていたが、若手中心のチーム編成で臨んだ一戦は苦しい結果に終わった。日本は23日に同ランク103位のモンゴルと敵地で戦う。

 昨年2月のホーム戦では76-73で勝利し、主要大会の対中国88年ぶりの勝利を飾った日本。今回は渡辺雄太、富樫勇樹、ホーキンソンら大黒柱を招集せず、フレッシュなメンバーで臨んだが、前半からホームの大声援をバックに、躍動する中国に主導権を握られた。中国のフィジカルに苦戦し、後手に回ると、第1Qは12-19。第2Qは一時追い上げたが、終盤に再び突き放されて、第2Q終了時点で32-50で折り返した。日本がボールを保持すると大ブーイングが巻き起こる中、PG佐々木隆成、テーブス海が2桁得点で奮闘したが、チームの生命線である3ポイント成功は22本中5本で22・7%にとどまった。

 第3Qも中国の勢いを止められず、一気に突き放されて試合を決定付けられると、第4Qもそのまま押し切られた。

 試合後、ホーバス監督は「まあ大変だった。中国が強いのは分かっていて。全員あんまりできなかった。残念」と落胆を隠さず「中国の守備のプレッシャーが強くて、ペイントアタックが効かなかった。フィジカルも全部負けた」と完敗を認めた。若手が経験を積んだことに「それしかない。もし勉強してないなら残念。この経験が、痛いけど、未来を考えると、悪くないと、ポジティブになれば。今は痛いが、それを考えると悪くないかもしれない」と語り「絶対モンゴル戦は負けないで勝ちましょう」と、前を向いた。

 チームトップの17得点の佐々木は「中国のいい時間帯を作られつづけてしまった。個人で打開する力をつけないといけない。あんまり味わったことのない雰囲気だった。いい経験になった。日本で見てくれている方々に、悪い言い方をすると恥ずかしい試合をしてしまった。モンゴル戦は死に物狂いで勝ちにいきたい」と、振り返った。

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