大橋悠依が2大会連続五輪切符「思い描いていたレースができた」 引退かけたラストチャンスで五輪女王の意地見せてV

 五輪行きを決め喜ぶ大橋悠依(撮影・吉澤敬太)
 五輪行きを決め喜ぶ大橋悠依(撮影・吉澤敬太)
 五輪切符を笑顔で掲げる大橋悠依(左)と松本信歩(撮影・吉澤敬太)
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 「競泳・パリ五輪代表選考会」(24日、東京アクアティクスセンター)

 女子200メートル個人メドレー決勝が行われた。21年東京五輪2冠の大橋悠依(イトマン東進)が、2分9秒17で1位となり、日本水泳連盟が定める派遣標準記録(2分10秒70)を突破。400メートル個人メドレーで落選した崖っぷちの状態から、五輪女王の意地を見せ、2大会連続のパリ五輪切符をつかんだ。

 大橋は「むっちゃ緊張してたんですけど、思い描いていたレースができた」と喜びをあふれさせた。東京五輪後の3年間を振り返り、「パリへ挑戦することすら、諦めそうになる瞬間もたくさんあったんですけど、回りの人に支えられてここまできましたし、きょうもこんなにたくさんの人に応援してもらえた中で泳げて本当にうれしいです」とかみしめた。

 前日に大橋は言った。「この種目で入れなかったら多分辞める」。進退をかける覚悟を持って、今レースに臨んだ。持ち味の抵抗の少ない泳ぎで前半からレースをけん引。最終泳法のクロールで隣で泳ぐ成田実生(金町SC)や、松本信歩(東京ドーム)に差を詰められたが、粘り強い自由形で逃げ切った。

 19日に行われた400メートル個人メドレーは4位に沈んだが、「惜しくもなかったので、周りが思っているほどダメージはない」と、すぐにメンタルを切り替えた。この日まで中4日。昼休みに石松正考コーチや、東京五輪まで指導を受けた平井伯昌コーチと3人で相談しながら練習し、調整を行っていた。準決勝は2分12秒30で首位通過していた。

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