「大相撲初場所・千秋楽」（２４日、エディオンアリーナ大阪）

　幕内の優勝争いで単独トップを走っている新入幕の尊富士（２４）＝伊勢ケ浜＝が、千秋楽に出場する。師匠の伊勢ケ浜親方（元横綱旭富士）が「出る方向で調整している」と明かした。

　この一報でＸでは「強行出場」がトレンド入り。尊富士は１４日目の朝乃山戦で２敗目を喫した際、右足を負傷。車いすで引き揚げ、装具で右膝下を固定された状態で救急搬送されていた。

　ケガの詳細が明らかになっていないことから、ファンは「昨日車椅子だったけど大丈夫なのかな？」「まだ若いから無理はしないでほしい」「とにかく無事に」「正直休んで欲しい」と心配の声を挙げた。一方で「出るんやったら頑張れ」「決めたんならあとは何も考えず力を出しきるしかないよね」と尊富士の背中を押す声も集まった。

　午後２時過ぎ、尊富士はタクシーで会場に到着。１人で降りると、ゆっくりながら自力歩行で会場内へ移動した。千秋楽は豪ノ山が相手となる。勝てば文句なし、敗れても１差の３敗で追う平幕大の里が大関豊昇龍に敗れれば、１９１４年夏場所の両国以来１１０年ぶりの新入幕優勝が決まる。