瀬戸大也 全体1位で決勝へ「競ったら負けないように」 五輪へ男子200m個人メドレーが最終種目

 「競泳・パリ五輪代表選考会」(22日、東京アクアティクスセンター)

 男子200メートル個人メドレー準決勝が行われ、21年東京五輪代表の瀬戸大也(29)=CHARIS&Co.=が1分58秒33の全体1位で通過した。決勝は3種目が行われ、女子200メートルバタフライでは昨年の世界選手権代表の三井愛梨(横浜サクラ)、牧野紘子(あいおいニッセイ)が派遣標準記録を突破し、それぞれ初の五輪内定。同200メートル平泳ぎでは鈴木聡美(ミキハウス)が、2種目目の切符をつかんだ。男子200メートル背泳ぎでは、竹原秀一(東洋大)が出場権をつかんだ。

 崖っぷちの状況を力に変える。瀬戸は第一泳法のバタフライから先頭に立つと、ターンするたびに後続を引き離し、最後は余力を残して組1着でゴール。全体1位で23日の決勝に進み「決勝に向けて確認をしながら泳いだ。タイムと感覚もぼちぼち一致してきている」と手応えを語った。

 18日の400メートル個人メドレーでは伸びを欠き、18歳の松下知之(スウィン宇都宮)に終盤に差された。派遣標準記録にも0秒21届かず、本命種目でまさかの落選。21日の200メートルバタフライも3位に終わり、連日で代表権を獲得できないでいる。

 昨秋からオーストラリアに拠点を変更し、多くの有力選手を抱えるマイケル・ボール氏に指導を受ける。小学5年から指導を受けた梅原考之氏、埼玉栄高の同級生だった浦瑠一朗さん、東海大の加藤健志コーチと約4年で3度コーチを変更。パリ五輪金メダル獲得の道を模索し続けてきた。

 「やれることはやってきた。これで(代表に)選ばれなかったら仕方がない。プレッシャーはない」

 16年リオ五輪で銅メダルを獲得し、世界選手権では4つの金メダルを含む7大会連続で表彰台に上がった日本のエース。3大会連続の五輪出場は、23日の200メートル個人メドレーがラストチャンスになる。「平泳ぎからスピードを付けてタイムを求めていきたい。競ったら負けないように。絶対(代表)決めます」。最終種目で意地を見せる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス