鈴木亜由子 まさかの給水失敗続くも加世田梨花が自身の水を手渡し 五輪1枠巡るし烈争いの中でのスポーツマンシップに称賛の声 高橋尚子さん「視界の広さと落ち着きが非常にいい」 SNSも感動「本当に強い人なんだろうな」

 35キロすぎ、苦しそうな表情で走る鈴木亜由子
 10キロの給水ポイントで水を取り逃した鈴木亜由子に水を渡す加世田梨花(右)=代表撮影
 10キロの給水ポイントでコップを倒す鈴木亜由子(代表撮影)
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 「名古屋ウィメンズマラソン」(10日、バンテリンドーム発着)

 パリ五輪最終選考会を兼ねてスタート。10キロは33分5秒で通過した。

 10キロの給水で東京五輪代表で2時間21分52秒の自己記録を持つ鈴木亜由子(32)=日本郵政グループがスペシャルドリンク、ゼネラルドリンクとも給水に失敗する場面があった。付けていた手袋の影響か、ゼネラルでは2度コップに手を伸ばしたが、うまく取ることができなかった。ただ、直後に同じく先頭集団を走っていた2時間21分55秒の自己記録を持つ加世田梨花(25)=ダイハツが水を手渡し、鈴木も水分補給ができた。

 女子マラソンの五輪切符は残り1枚。し烈な争いの中で、輝いたスポーツマンシップに、解説の有森裕子さんは「本当に素晴らしい」、高橋尚子さんは「最後の1人を狙う厳しいところで渡したこともそうなんですけど。鈴木亜由子さんが取れていないことがしっかりと見えている。その視界の広さと落ち着きが非常にいいと思います」と、絶賛した。

 SNSでは「ライバルであるはずの鈴木選手に自分のドリンクを手渡す加世田選手にウルってなった」、「思わず泣いた」、「素晴らしいスポーツマンシップをみた」、「あの場面でお水渡せるの選手として本当に強い人なんだろうな」と、大きな反響を呼んでいた。

 3枠目の現在1番手は1月の大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒で19年ぶりに日本記録を更新した前田穂南(天満屋)で、今大会で前田の記録を上回る選手がいれば、その最上位の選手が五輪切符を手にする。今大会には、鈴木、加世田のほか、2時間21分36秒の自己記録を持つ安藤友香(29)=ワコール=らが出場。昨秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)3位の細田あいは欠場となった。

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